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【日記】お前はカレースープごはん_221009

最近とりわけ憤ろしいものといえばスープカレーである。

過去数回あったブームのときには特に気にも留めていなかったが、最近立て続けに食べる機会に恵まれたのだ。

そのスープカレーについてまず驚いたのは、あいつが個人的な予想に反してかなり「スープ寄り」の食べ物だったことである。

昨今はいろいろとバリエーションがあるようだが、自分が食べたものは2つとも「発祥」に近いもので、冒頭で使った写真よりもかなり薬膳スープ然としたあっさりめの味わい。

「日本のカレー」的な中庸なうまみよりも、変わったスパイスや鳥と野菜の味がメインで、そうと聞かなければカレーの一種だとは気づかなかった可能性さえあった。

さて、スープカレーが「そういうもの」であることについて特段文句はないし、なにより2度食べたどちらも十二分に満足しているのだが、とはいえこの料理に対して一つ二つ言いたいことがないではない。なにについてかといえば、その名前のことである。

そもそも自分がスープカレーに対して、実態よりもカレー的であることを期待した理由の一つに、この「スープカレー」という名前がある。

たいていの場合、二つの言葉を複合した語がある場合、後者が「メイン」になるものだ。

「カレーコロッケ」といえばカレー味のコロッケ、反対に「コロッケカレー」といえばコロッケの乗ったカレーであり、これは日本語話者ならそれぞれの料理を知らなくても予想できることである。

であれば「スープカレー」についても「カレー」寄りであることを期待するのは当然であって、つまり今スープカレーと呼ばれている料理は「名が体を表していない」状況にあるのだ。

あいつがかろうじてカレー的であることを認めるにしても、適切な呼び方はむしろカレースープ。もしも、それでは「食べ方」の実態を表せていないというのならば、ごはんと共に食べることを示してやればよい。

つまりだ、スープカレーよ。お前はカレースープごはんなのだ。わかったか。

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