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【日記】ネタにさせてもろている_220623

早めに起きた朝。せっかくだしなにかマフィン的なものでも買いに行くかと思って普段遣いの小さなカバンを持ち上げたところ、肩紐の付け根が破れてしまっているのを思い出した。これ以外にちょうどいいカバンを持ち合わせておらず、IKEAのトートバッグで外出。最終的にコーヒーだけ買って帰ってきた。

仕事のほうは、配属が変わる来週末に向けて、仕事がなくならないようにバランスよく片付けていく段階。臨時の仕事が舞い込む可能性を考えればなるべく早めにやっつけるべきだが、「待ち」に入った作業もそこそこありままならない。

12時には、インターネットの一部界隈をざわつかせていた「オモコロ杯」の結果発表。結果からいうとありがたいことに銀賞をいただけた。

応募した段階では「読み物としての品質もネタのヒキも悪くないし、どこかにはひっかかるだろうな」「でも爆発力に欠けるし推す側にもリスクのある題材だし、上位は望めないかな」と考えており、実際のところその予想が良くも悪くも的中した格好だ。
こう書くといかにも達観して結果を受け入れたかのようだが、実際は結果の公開後しばらく「もし箸にも棒にもかかっていなかったら、これまでの自信なり経験則なりが打ち砕かれてしまう」という恐怖でサイトを見られず、半ば落選を覚悟してコンビニに出ようとしたところで運営からのメールが届き、そこでやっと事態を認識する、という状況だった。

選評を拝見するに、題材が題材とはいえまだまだ「詰め代(しろ)」があったなという反省が先に立つ。個人ブログでやっているときは「炎上しない」ことがゴールだったが、マスに向けて書くなら「炎上させようという気はないもののモヤッとしているような人の気持ちを解消する」までカバーしなければならないのだ。むろんその上でインタビュイーへの敬意も忘れてはならないし、グラフィティライターにさえ、「ネタにさせてもろている」立場として、法やモラルだけでない「スジ」を通した表現に配慮しなければならない。 けだし気を遣わされる題材である。
技術面で評価いただいている部分はポジティブに受け止めたいが、世間でウケるために本当に必要なスキルというのは実は「それ」ではないわけで、今後冗談を書くことを仕事の一部にするつもりなら、あまりはしゃぐわけにはいかない。やっていきの気持ち(tumblrとかをやりまくっていたひねくれオタク特有の表現)。

仕事をこなしたり受賞作を読んだりしていたら夕飯の時間。飲みに行く予定だった相手がゴリゴリの残業に囚われてしまったため、この際一人ででも飲んでやるぞと新宿へ。なるべく店員との会話も最小限に抑えたい気分だったので、スマホでオーダーができる四文屋へ行こうとしたのだが、満員だったため思い出横丁まで足を伸ばす。ちゃきちゃきしたロマンスグレーのおじさんに呼ばれるがまま小さい焼き鳥屋へ入った。焼き鳥のタレに若干爽やかな風味がありウマい。
店員とは話したくないと思っていたはずが、飲み進めるうち結局ゴキゲンで大将と地元トークなどをしている自分に気づいた。若い頃は「スキル」としてやっていたはずの他愛のない会話が、年を重ねるにつれ「娯楽」に変容しているのを感じる。

予想に反して必ずしもお得とは言い難い値段を払い、一時間歩いて帰宅。最近寝付きが悪いのだが、今日は心身ともによく動いたのでそれなりに寝られるだろう。

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