WEB3かあさん:Clusterで迷子になる
前回まで
なんの前練習もしないままClusterへ飛び込んでしまったかあさん。
Cluster内の動物園に遠足という企画で、のっけからいろんな人のお世話になりっぱなしです。
記念撮影
小さなグループに分かれて色々な動物を見て回ります。
びっくりなのはここの動物たちがただのハリボテではなく、動くこと。誰と話すでもないけれど「すご〜い」と思わず声が出ます。こんなものを作れる人がいるんだぁ。(この時はまだこの程度の認識ですが、のちにかあさんがUnityやBlenderの存在を知るきっかけとなる出来事でした。)
案内人さんが連れて行ってくれるところは初心者にはとても楽しくてワクワクするところばかり。
早速みんなで記念撮影しましょう、という話になりました。わちゃわちゃと並ぶみんなのアバター。かあさんもみんなと同じ方向を向こうとするのですが…。
あれ?横向いた。
あ、今度は前に出過ぎた。
後ろに下がったら逆向きじゃん!
じゃあこうか…って、みんなと離れ過ぎ!
と、まあこんな具合でとにかくうまくいきません。オロオロしていたら、またもや親切な人が教えてくれます。
アバターの立ち位置をキメたい時は
するとあら不思議。
カメラ目線のままで動くことができるではありませんか!画期的!!
おかげでなんとかみんなと同じ方向を向かせることに成功しました。そのまま撮影することもできます。
撮影が終わったらカメラモードをオフにします。そうでないと常にカメラ目線で動き回るという気持ちの悪いことになるので注意が必要です(笑)
かあさん迷子になる
さて、次の場所に向かいます。
「ここを登っていくとまた違う景色が見えて楽しいんですよ」
みんな階段状に積んであるブロックをぴょん跳んで昇っていきます。
かあさんもチャレンジ!
まずは一段上に乗るところから…跳びっ!……と…跳びっ…跳び跳びっ!
乗れないどころか、なんでずっと同じ場所でジャンプしてるの?
その場でジャーンプ!だけではダメなんだね?…えっとえっと…あ!「前に進む」?
方向を前に進めながらジャーンプ!
乗れた!次にジャーンプ…乗れた!あ、落ちた…。
またやり直しです。
方向キーがうまく動かせずに四苦八苦。きれいな景色をかあさんも見たいよぅ〜。
登ったり落ちたりを繰り返してしばらく経った頃ふと見ると…あれ?みんながいない…。
階段上りに熱中しすぎたかあさんは案内人さんの声がけを聞きそびれていたようです。これはもう本格的に迷子なのでは…。
嫌な予感しかしません。
そこからはあっちでキョロキョロ、こっちでオロオロ…。みんなどこ?途端に心細くなります。かあさんの遠足はここまでかと思ったその時です。
ピョーンピョーンと大きくジャンプしながらこちらに近づいてくるアバターがいます。あれは同じグループの人!わざわざ迎えにきてくれたんだ!!
ほとんど泣きそうになりながら、慌ててボイスチャットに切り替えます。お礼が言いたかったのです。
そのアバターさんは無言でしたが再びジャンプしながら私を導いてくれます。それはもしかしたら見失わないように、という気遣いだったのかもしれません。
みんなのところにたどり着くと「ちょこさん見つかった!」「よかったよ〜」と出会えてくださるアバターさんたち。なんてあったかいの…。
あの時の光景は今思い出しても鼻の奥がツンとします。アバターを使った非日常空間にありながら、人のやさしさは変わらず思いやりに満ちていたことに、あの時のかあさんは紛れもなく心から安堵していたのでした。
【次回に続くのよ】
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