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本当はもっと早く教えて欲しかった仕事術

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本を2倍読めるようになる秘訣

本を読みたい。でも読む時間が無い。日々があまりに忙しすぎて、買った本すらも読む時間が無く、結局積ん読が増えている人も多いでしょう。 実際、社会人の6割が月1冊未満しか読めていないと、かなり実感に合う調査も色々と目にします。 私もその一人でした。本を買っては読めず、Kindle Unlimitedで読みたい本を借りては読めず、結局積ん読ばかりが増える日々。 ですが、今回紹介する方法で積ん読の本たちも瞬く間に読了、本の内容に驚き、新しい本を買うことにもためらいが無くなる好循

全ての本はいつでも何度でも読まれる時を待っている

久しぶりに宮部みゆきさんの本を読みました。昔では感じ取ることができなかった話の構成と文章の巧みさを感じて感嘆し、お供にと用意していた珈琲はすっかり冷めてしまっていました。 実は宮部みゆきさんの本には苦手意識を持っていました。ずっと昔に『火車』を読んだ時には、あまりに精緻な情景描写にすっかり酔ってしまって、物語の足跡を文章の森の中で見失った感覚を覚えたものです。 それでも「借金の理由って人によってこんなに違うものなのか」が印象的で長く記憶に留まっている本です。ささやかな贅沢

うつむいた時は成長の種を探しているんだと思えばいい

会社が年度評価の時期となりました。 何年経っても相変わらず人の評価は難しいものです。自分の評価にも結構思うところがあり、正直あまり評価ってアテにならないよなと思っている派です。 本当のところ、直近10年の自分のアウトプットの質はほとんど変わってないよなぁが自己評価です。ただそれでも評価されないと生きてもいけないので、評価に関してふたつ心がけていることがあります。 ひとつは、ちゃんと「評価して」と言うことです。 言わないで「よい子」で待っていても、他人は自分にそこまで興

遠くへ辿り着くための唯一の方法

その週は雨が続いたにもかかわらず、その日だけは爽やかな青空の広がる快晴で、相変わらず「持っているんだな」と思ったものです。 先日、恩師の大学教授の退任式がありました。 参加すべく10年ぶりに集まった仲間たちは、少しも変わっていないように見えつつも、やっぱり「10年」という年月は大きくて。 昔、皆でよく通ったカツ丼屋さんのカツ丼を、半分以上の人が食べきれないなんてことからも、「10年」という時間の長さを感じたものです。 卒業してから3回変わった秘書の方のお手伝いをしたり

提案で断られまくり、逆に提案を断る立場になった今だから言える、就活や提案で本当に必要なこと

「残念ながら、今回は見送りとさせて頂きました」 このセリフを言うのは辛いものです。言われる方も辛かったのですが、言う方も辛いのだなと知ったのは結構最近の話です。 負けの多い生涯を送ってきました。案件提案では敗れ、転職活動では敗れ。通算成績を見てみれば、ユニクロの柳井さんもびっくりの、『一勝九敗』どころではない勝率です。 ですが、人は負けからは学ぶことが出来るもの。そして、立場を変えると見えるものが変わるものです。 提案は誰しもが通る道です。これから多くの人で始まる就活

100%満足保証付きの、闇の投資術を発見してしまった

皆さまは、投資をしていらっしゃいますか。 日本人が投資をしないのは有名な話です。NISAやiDeCoといった制度が導入された現在も、家計に占める株式や投資信託の割合は米国の1/3程度。 ところが、ふるさと納税には皆熱心ですよね。これはひとえに「損をしたくない」国民性なのだと思っています。 もちろん私も損なんてしたくありません。ただ投資をする以上、絶対損をしない投資なんてあり得ません。損との付き合い方が投資の要なのです。 そんな中、ここ数年で、どんな状況でも100%満足

小学生に目標の立て方を教えてもらったアラフォーの話

年末に大掃除をするのは間違っています。ゴミ回収も終わっているし、何より寒い。寒すぎる。伝統は悠然と大きなものを動かす力ではありますが、時に単なる悪しき慣習にもなることはご存じの通り。 とはいえ、やらないといけないコトなので、今年も大掃除をしました。綺麗になった部屋や玄関はやはり気持ちが良いものです。 そんな大掃除の最中に、生きる術と言うか、見失ってはいけないよな、という教えを小学生の娘に請い。これは来年の過ごし方が変わるなと思いまして今回の投稿に至った次第。 小学生に請

最後に話をきちんと聞いてもらえたのはいつですか - 『LISTEN』にまつわるエトセトラ

「しょこらさんの昔いらっしゃった会社に転職することになりました。ぜひ、お話を聞かせて下さい」 結構ヤンチャな人が集まりがちな会社の中で、一見おっとりに見える私は、どうも色々と相談される。どの会社に行ってもそうである。 今回、そんな話からランチに行くことになったのは、他部署ながらも顔見知りのナイコさん(女性、32歳)だった。コンサルティングファームの内定が出たそうだ。 「心は決まっているのですけれども、直接お話を伺いたくて」 夏真っ盛りを感じさせる青々とした並木通りを通

期待をしなくなってから、ニガ味人生を美味しく感じるようになった

「なんで分かってくれないのかね」 最近再開したばかりのお店でランチを食べながら、同僚が​​少しこぼします。決めたはずのことを、上司にひっくり返されてしまったそう。 言葉の限りを尽くしたにも関わらず。その時は皆で同意したにも関わらず。話をひっくり返されるなんてことはよくあります。 仕事に限らず、人生はわかってもらえないことばかりです。 友人に悩みを打ち明けても、つれない返事しか返ってこなかったり。家庭でもっとちゃんとしてよと思っても、結局自分がやることになったり。 そ

Kindle unlimitedは高級Googleであって、興味の体温計でもある

今年もあと2ヵ月。ヒット番付の出る季節になってきましたね。 私にとっての良いものとは、自然と毎日使ってしまうものです。生活に溶け込んで気付かなくなるようなものが、良いものなのだと思っています。 そういう意味で今年の一番のヒットは、Kindle unlimitedです。毎日の過ごし方が変わったサービスです。 このKindle unlimited、実は結構持て余してしまっていました。半年ぐらいの間「本」だと思っていたのです。 ただ、本当にその価値が分かったのは、Kindl

「評価されること」を目指すのは大切だが「誰を見るか」はもっと大切だ

「それって売上上がるんですか」 昔の同僚の口癖です。マーケターな彼女は、ことあるごとにこの言葉を口にしていました。 9割方この言葉には賛同しています。何かをするにあたって「評価されること」を考えることは、とても大切。 「評価されること」は「必要とされること」であり、「必要とされること」は「その活動を続けて良いということ」だから。 評価されないことは続かない 中小企業白書によると、日本には約360万の会社があるそうです。一方、同書によると、新しくできた会社が1年後に存

仕事が早く終わったのは、簡単だったからではなくて

ExcelワーカーとExcel関数は切っても切れない関係にあります。料理人の包丁捌き、書道家の筆の運び、ゲーマーの読みスキルのようなもの。 「ねぇ、ちょっといい?」 ある日、他の部門の方から声を掛けられました。 「ブイルックを使っているのだけど、数字をとってこないの。なんで?」 ちなみにブイルックというのは、Excel関数の3大大御所、vlookup関数のことです。何かkeyをきっかけに、関連するデータを検索してくれます。 「ちょっと見ていいですか」 ちらりとデー

余裕が無いと「楽な」進め方を選び、体にとっては良いが頭にはマイナス

「腕で振ろうとするな。全身で振れ」 昔、剣道をやっていたことがあり、力の入れ方、抜き方についてそれなりに厳しく指導をされたものです。 運動部を経験された方は一度は言われたことがあるであろう「手先でやるな。全身でやれ」「衝突の瞬間に力を込めろ」とのアドバイス。 ここ数週間忙しいことのお疲れもあってか、この運動部の教えがなぜかフラッシュバックしてきました。走馬灯なのかもしれない。 体から余計な動きがなくなる 疲れると力を入れる余裕がなくなります。すると、それまで入ってい

人を信じることと、判断を委ねることは違うと思っている

「これってどう思う?」 海外本社向け、かなり気合いの必要なプレゼンテーション資料の話。ボスの用意したストーリーが、どうにも流れが悪い気がすると同僚。 「これは先に言った方が良いだろう」 「確かに。これは後の方がストーリーが通るね」 二人で並び替えをして、こちらの方が良いのではないでしょうか、とチャレンジ。厳しいボスなので、だいぶ恐る恐るです。 ふと思うと、このように誰かが作ったからといって、それをそのまま信用しないという姿勢って、大切なことだよなと思い出しました。