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0歳児の絵本世界

8ヶ月になった娘はどんなおもちゃよりも絵本が好きなようだ。
私も本が好きなので嬉しいのだけど、0歳児からここまで意思を感じられるものなのかと正直驚いている。

なぜ絵本が好きだとわかるのかというと、隙あらば絵本コーナーへずり這いで直進していくからだ。
色とりどりの絵本は娘によってかるたのように散らかされ、並び替えられる。
そうして娘は満足そうに表紙の絵をじっと眺め、今読みたい絵本をひとつ選び抜く。
私達がその絵本を読まないと怒ったような声を出し、不機嫌になってしまうから大したものだ。

私がミルクを調乳している間、少し目を離しているとひとりで絵本を開いて器用にぺらぺらめくっているなんてこともよくある。

ひとりの絵本タイムはいつもこんな感じ

まだ8ヶ月なので言葉は全然理解できていないと思う。
『はらぺこあおむし』を読んでみたところで、「はらぺこ」の意味は当然は伝わらないし、「あおむし」が何を指すかもわからないはずだ。
だけど絵本が気になって仕方ないみたい。
美しい絵に見惚れているんだろうか。
ぺらぺらとめくる行為が楽しいのだろうか。

本の中の絵を触って掴もうとするようなこともある。
私達が読み聞かせをしているあいだ、彼女は絵の内側に潜り込み、私の見えない部分まで見えていたりするのだろうか。

もともと本が好きな私は、娘を授かってからというもの絵本を頻繁に買うようになった。
娘のために0歳児向けのものを買う時もあれば、自分が読みたいからと対象年齢がもう少し上の本も購入する時もある。
娘は本の対象年齢も関係なく、嬉々としてぺらぺ
めくっている。
きっとストーリーは全然分からない。
だけど、娘はじっと絵を見つめ、絵の中にある文字も見つめる。
興奮して手足をばたつかせ、心のままに声を発したりする。
少しずつ言葉を覚えた頃、これらの本をどんな風に味わっていくのか楽しみだ。

娘がこれからも本に親しみをもってくれたら嬉しい。
本は生きがいになりうる存在だと思うから。
いつの日か私が先にいなくなっても、彼女を寂しくさせない存在になると思うから。

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