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嘘の話


私は、空想の話を考えるのが好きです。

小さい頃も人形を動かして、ひとりでごっこ遊びを
していました。


それの延長線で、よく架空の世界に入り浸っています。


日常のあらゆる出来事が、この世界の入り口と
なっているのです。



ちょっとここらで、嘘の話でもしてみようかなと。



そうですね、この話の第一人称は「私」としましょう。











ブクブクブク…

い、息苦しい。

もう…だめかもしれない。



ゆらめく光が射している水中で、私は生命を悟った。

しかし、私は知っている。これは夢だ。
もう何度目になるのだろう。
息苦しさが妙にリアルで、現実との境目を見失う。

もう幾度と経験したこの一連の流れ。
眠ろうとするほど眠れなくなるので、
こういうときは、いっそ諦めてしまったほうが良い。

ただでさえ眠りが浅いというのに、私の眠りを
妨げるものは次から次へと訪れる。
今度は、どこからともなく猫の鳴き声が、
絶え間なく聞こえてくる。
完全に眠気は消えてしまった。


にしても、猫の鳴き声が止まない。二匹の猫が、
交互に鳴き続けている。
窓から覗いてみても、猫の姿は見えない。
ただ、月が眩しいくらいに光り輝いている。

たまには、ひんやりとした夜風にあたるのも
悪くないかな。


こうして、私は夜の散歩へ出掛けるのでした。



ここは閑静な住宅街。夜になると、
車でさえもたまにしか通らない。
家々の間から顔を覗かせる月は、
相も変わらずギンギンに光り輝いている。
冷たい風が頬を撫ぜて、身震いをした。


近くの公園まで来た。
公園沿いの道を歩いていく。
夜の公園は、ひっそりとしていて、少しこわい。


公園で猫が喧嘩している。
見るからに、気の弱そうな猫の方が劣勢だ。
ああいうのを見ると、もっと堂々とすれば相手にも
舐められないのにと、無性にイライラしてしまう。
私自身も、小さい頃はなよなよしていたせいで、
よくいじめられていた。

正しいのは最初に言った方だから。
出遅れると、紛い者にされてしまう。
きっと正義は早い者勝ちなんだ。

ああ!イライラする!

最近、感情の蛇口が緩くなってきている。
締め直さなければ。


しかし、どうしても仕事が忙しく、
趣味の読書でさえも近頃全くできていない。
毎日読んでいたお気に入りの本も、
今ではうっすらと埃がかぶってきている。

何のために生きているのだろう。


サイレンの音が遠くで響いている。
コンビニであんまんでも買って帰るとしよう。


結局、ほかほかのあんまんに目が眩んで、
食べながら帰った。
甘くて、あっかくて、おいしい。





「あれ…?」




マンションに着くと、人気のなさに違和感がした。








なんか、衝動的に書き始めてしまったもので、
なんかふわふわしてますけど、続きます。
続くと思います…

まあ気ままに、
人生は気のままみたいなものですもんね。


ではまた〜


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