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【お酒の神様をめぐる旅②】京都の松尾大社

松尾大社は、大宝元年(西暦701年)に社殿が創建された京都で最古の神社の一つです。

太古の昔よりこの地方一帯に住んでいた住民が、松尾山を祀っていたのがはじまり。5世紀の頃、秦の始皇帝の子孫とされる秦(はた)氏が、この地方に来住し、松尾山の神を一族の総氏神として仰いだようです。

平安京遷都以後は、その類い希な霊力によって、「松尾の猛霊」と崇められるとともに、皇城鎮護の神(都の守り神)と称えられていました。

京都洛西の総氏神として、約十万戸の氏子の崇敬を集めるほか、開拓、治水、土木、建築、商業、文化、寿命、交通、安産の守護神として仰がれています。

また酒造は、秦一族の特技とされたことから、室町時代末期以降、松尾大社が「日本第一酒造神」と仰がれるようになったようです。

境内の亀の井の名水が酒に変わったという逸話もあり、醸造祖神として、全国の酒造会社、味噌、醤油、酢等の製造及び販売業者から格別な崇敬を受けています。

御祭神は
山の神様である大山咋神(おおやまぐいのかみ)
海の神様である市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)

社殿の背後の松尾山を含む約十二万坪が境内なのだそうです。
屋根は「松尾造り」と呼ばれる両流造りの構造です。

全国の酒造家から奉献された酒樽がずらり
霊亀の滝
神泉・亀の井

松尾大社のお守りは、お酒にまつわる神社らしく
・お酒を作る人のための「醸酒守」
・お酒を売る人のための「販酒守」
・お酒を飲む人のための「服酒守」
があります。

お酒を飲む人のお守り

京都五社めぐり

京都は平安京を中心とした「四神相応の地」とされており、方角を司る四神が守護する土地として、都が造営されました。

北の玄武「上賀茂神社」
西の白虎「松尾大社」
東の蒼龍「八坂神社」
南の朱雀「城南宮」
そして中央に「平安神宮」

この五社を巡るのが京都五社めぐりです。1日で周らなければいけないとか、周る順番とかは特にないようです。

平安京にゆかりの深い神社に足を運んでエネルギーをいただき、神様のご加護をいただいてはいかがでしょうか。


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