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妙見信仰の聖地「星田妙見宮」へ

「大阪に、星にまつわる神社があるんだよ」
と聞いて、ずっと気になっていた神社です。

一の鳥居

●七曜星降臨の地
●空海が開いた星の霊場
●七夕伝説発祥の地
●北斗七星を崇める妙見信仰の聖地
●隕石落下のパワースポット
などと紹介される、大阪府交野(かたの)市にある「星田妙見宮(ほしだみょうけんぐう)」に、ようやく参ることができました。

親子杉参道

場所は大阪と京都と奈良の間のなかなか不便なところにあります。創建したのは、弘法大師空海。

空海は、弘仁年間(810~824年)に、交野の地で修行をしていたことがありました。仏眼仏母尊の秘法を唱えたとき、天から北斗七星が3カ所に分かれて降りてきて、その1つが、現在星田妙見宮が鎮座している妙見山だったのようです。

弘法大師は室戸岬で厳しい修行をして悟りをひらきましたが、妙見山で佛眼佛母尊に感応することによって、妙見菩薩という仏が御出現され、弘法大師の妙見信仰が確立しました。

北辰妙見信仰は、「北極星(=北辰星)」を天体の中で不動の中心にある宇宙の根源の星として崇め、北極星とそれを補佐し万物に恵みを与える北斗七星を神格化した信仰です。

現在の枚方市、交野市のあたり一帯は、平安時代の頃には「交野が原」と呼ばれ、古くから七夕伝説が伝わっていて、平安貴族たちの狩猟地として栄えていたそうです。

『古今和歌集』には、交野ヶ原で在原業平が惟喬親王の狩猟の供をした時に

狩り暮し 棚機津女(たなばたつめ)に 宿借らむ 天の川原に 我は来にけり

と詠んだ歌が載っています。

御祭神は、
●天之御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ)
●高皇産霊大神(タカミスビノオオカミ)
●神皇産霊大神(カミムスビノオオカミ)
という造化三神。
仏教では北辰妙見大菩薩、道教・陰陽道では太上神仙鎮宅霊符神です。

お参りの仕方ですが、まず神社の入り口で看板を見て、自分の生まれ年「本命星(ほんみょうしょう)」と「元辰星(がんじんしょう)」を割り出します。「本命星」は健康や寿命を司り、「元辰星」は一生の運気を司ります。

そこで導き出された星の「七星如意輪観音菩薩」さまにお参りします。

「七星如意輪観音菩薩」は北斗七星にちなんだ観音様です。

さらに八角形の絵馬に願い事を書いて、自分の星を赤く塗って、指定の場所に納めます。

そして拝殿へ。

ご神体は、北斗七星が落ちてきたという影向石(ようごうせき)である「織女石(たなばたせき)」です。

織女石

そして、この神社の強力なパワースポットといわれているのが「登龍の滝」です。この滝壺に、隕石が落ちたとされていて、ここに神柱が立っているそうです。816年のスイフト・タットル彗星が降臨したという説もあるようです。

ということで、光に包まれて、お参りさせていただきました。


星田妙見宮
大阪府交野市星田9丁目60-1
072-891-2003
アクセス:
JR学研都市線  星田駅徒歩20分
京阪電車交野線 私市駅徒歩30分
*星田駅からタクシーは呼ばないとありません。
本数が少ないのですが、公共のバスがあります。
星田駅までは京都駅から直通のバスもあります。

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