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アクセス解析をはじめよう。GA4の初期設定方法

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ユニバーサルアナリティクスとGA4/プロパティ/データストリーム/拡張計測機能/データ保持期間の変更/タグマネージャー

こんにちは。WEB制作会社プラスジャム https://plusjam.jp でWEBコンサルタント、アクセス解析、SNS運用などなどWEBマーケティング関連領域のお仕事をしています。自社でWEB専任を採用するのが難しい中小企業のECサイト支援やWEBサイト分析など、現状を把握→改善・成長させていくお手伝いが主な仕事の1つです。

さて、2020年からGoogleアナリティクスのニューウェーブが到来しています!その名は「Googleアナリティクス4プロパティ(通称「GA4」)」。
従来のユニバーサルアナリティクスがまだまだ主流という中でアクセス解析に関わる人は両方をカバーする必要がある大変な過渡期と言えるでしょう。

だからこそ、今できることから少しずつ。データを取得しておくに越したことはありません。『塵も積もれば山となる』です。GA4の設定を早めに対応してデータ取得・集積を始めましょう!

この記事は、GoogleアナリティクスGA4の初期設定を初めてアナリティクスを使う方にも分かるように画面キャプチャを用いて説明します。実際の画面は手順に沿っていけばそんなに難しくないですよ!初期設定がきちんとできているか不安な方も確認に活用いただければ幸いです。

「ユニバーサルアナリティクス」と「GA4」
プロパティ構造から違います。

一世代前のGoogleアナリティクスになるユニバーサルアナリティクス(※)はプロパティ>ビューの階層構造となっていたので、
・全データ(Raw Date)
・テスト(確認用)用ビュー
・マスタ用ビュー
と使い分けて使用することをGoogleが推奨していました。
そのため、解析設計に携わる人間は、テストでチェック→マスタに反映というステップを踏むことができる構造でした。
※analytics.js及びgtag.jsのトラッキングコードを利用することでデータ取得&解析していたものを指します。

対して、GA4は、アクセス解析データのプロパティのみ。ビューはありません。1つのプロパティに対して1つのウェブストリームが基本となっています。つまり、以前の「テスト用ビュー」に当たるものがありません。

GA4は”テスト用ビューが不要なくらいUI上でいろんな設定ができる+デバッグビュー機能も備えてる”とも言えるのですが、まだ開発途中の機能も多く、設定が反映されるまでタイムラグがあったりと、残念ながらまだ使い勝手がいいとは言えない機能もある印象です(2021年6月現在)。

それを承知の上で、まずはGA4を触るところからはじめてみましょう。

GA4用のプロパティを作成しよう

GA4計測タグをWEBサイトに埋め込むまでの作業を、画面キャプチャで追いながらご紹介します。

STEP①プロパティを作成する
管理メニュー>対象アカウントを選択>プロパティで[+プロパティを作
成]を選択。

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「レポートのタイムゾーン」と「通貨」は企業活動の中心となるエリアがよいでしょう。
なお、新規でGAアカウントを作ろうとするとGA4がデフォルトとなります。ユニバーサルアナリティクスの利用は「詳細オプション」で選択可。

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STEP②データストリームを作る
データストリーム は、計測対象となるプラットフォーム と理解すればOK。ウェブ/androidアプリ/iOSアプリ から選択できます。
WEBサイト分析に利用する場合は【ウェブ】を押下>ウェブサイトのURL、ストリーム名を入力。

拡張計測機能とは
GA4がユニバーサルアナリティクスと大きく異なる点は、ユーザーアクションがすべてイベントとしてトラッキングされることです。セッションを基準に計測していたユニバーサルアナリティクスと、そもそもの考え方が違います。
これまでのイベント計測は、GAイベントトラッキングというトラッキングコードのカスタマイズ実装が不可欠でした。
GA4では拡張計測機能をONにしておくだけで以下6つの指標については自動収集してくれます。是非ONにしましょう!
1:ページビュー数
2:スクロール数(イベントに◯%スクロールしたらCV計測などができる)
3:離脱クリック
4:サイト内検索
5:動画エンゲージメント(YouTube埋め込みの分析が可能になる)
6:ファイルのダウンロード
動画エンゲージメントは、今後のWEBサイトにおいて動画がとても重要なコンテンツになることを彷彿しています。

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そして、この段階で行っておきたい設定がもう1つ。イベントデータの保持期間の設定です。プロパティ作成時のデフォルトは2ヶ月となっているため前月比しか出すことができません。できるだけ長く保持したいので14ヶ月に変更しましょう。場所は、データ設定>データ保持にあります。

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STEP③計測IDをWEBサイトに埋め込む
ストリームを作成したら、自動でタグ埋め込み案内へ遷移します。新規サイトor運用中のサイトで取るべき作業が異なりますが、丁寧にタブ分けしてくれてるので、適切なものを選びましょう。

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サイト運営中でGA4データの取得を始めようという方は↑上図の下側【既存のページ上のタグを利用する】に該当します。これまで埋め込んでいたgtag.jsを連携することもできます。
Googleタグマネージャー(GTM)ならソースコードをいじらずにタグの編集・管理ができるので将来的な運用コストを小さくすることが可能です。タグマネージャーをまだ利用されていない方はGA4設定を機にタグマネージャーの導入がおすすめです。

今回はGoogleタグマネージャーを使った設置方法を案内します。

GoogleタグマネージャーでWEBサイトに設置しよう

[前提条件]GTMをWEBサイトに埋め込み済み。【既存ページ上のタグを利用する】に該当する場合です。
追加するアカウント名>コンテナ名を選択して、タグマネージャーのダッシュボードを表示>「新しいタグ」を選択します。

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タグタイプから「GA4設定」を選択。
さきほどGoogleアナリティクスで取得したGA4ウェブストリーム用の計測IDをコピペします。

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トリガー(発火)は、WEBサイトへの訪問=ページビューです。
この計測IDを設置するサイトが1つのサイトに限定しているのであればオールページビューで問題ないですが、より厳密に管理するためにはPage hostnameを指定しておくのがよいでしょう。

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Googleタグマネージャーのプレビュー機能でタグが発火していることを確認します。

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これにて、初期設定作業は完了です。
GA4のデータ取得ができているか実際のGA4画面に移動してリアルタイムメニューでチェックしましょう。
計測ができていれば、初期設定は完了です!お疲れさまでした^^

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