嫌なことがあったけど、良いこともあった
現在、大学で卒業研究を行っている。
今日も実験をした。でもこれまでに使っていなかった試薬を使ったから、案の定、少し間違った手技をしてしまった。そのせいで作った試薬を全部作り直さなくてはならなくなった。
さらに、いつも通り行ったはずなのに、通常得られるはずの数値が全く得られなかった。
その時点で今日は失敗だった。それに、仮に修正をかけたとしても、使う試薬を作り直す必要がある。
「だる。」今日はずっとこれを呟いていた。
今日は何をしてもダメだろうとわかったから、結局すぐに切り上げて終わりにした。
これが嫌なこと。
実験が終わったあとは、例の、"私の好きな彼女"と色々なことを話した。実験のこと、人間関係のこと、好きな食べ物のこと。お菓子を食べながら久しぶりにたくさん喋った。
帰りも一緒に帰った。弁当を作っている話から、外食の話になり、向こうから「ご飯行こう」と誘われ、12月中には行きたいと約束をした。
彼女の面白い話を聞き、「笑って聞いてくれるのはあなたしかいないと思って」と言われ、嬉しくなり。
彼女と別れ、家に帰ったときには、いい気分になっていた。実験でイライラしたことなんて忘れていた。
1日はプラマイゼロでできていると思っているけど、本当にそうなんだね。
今日は良いことに救われた。良かった。
夜ご飯、何食べよう。
おわり
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