女性の不妊原因
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この記事では女性の不妊原因となるものについて解説していきます。
この記事が妊活・不妊治療入門編として、皆さんの参考になりましたら幸いです。
ココナラでは妊活、不妊治療をされてる方に向けてのカウンセリングサービスを行っています。お問い合わせだけでも結構です。お気軽にお問い合わせくださいね。
女性の不妊原因・妊娠の妨げとなるもの
ぜひ、上の図を見ながら読み進めてくださいね。では、さっそく参りましょう。
○頚管因子・免疫因子
頚管(けいかん)とは子宮の入り口の部分のこと。
排卵期が近づくと、頸管粘液といって、特徴ある生卵の白身状の帯下(たいげ・おりもの)が増えます。
※ 排卵誘発剤使用で減少してしまうことがあります。
排卵日をご自宅で尿検査から探ることができる、排卵検査薬です。3本線で結果が見られるので、とても分かりやすくおすすめです!
帯下は、通常は精子の受け入れのためのものですが、抗精子抗体・精子不動化抗体といって、精子の侵入を拒絶する免疫機構が働いてしまう方がいらっしゃいます。
* フーナーテスト(ヒューナーテスト)
性交後の頸管粘液検査です。
顕微鏡で見ると、元気に動く精子が見当たりません。何となく動いているか、完全に止まってしまっていることが多いです。
抗精子抗体陽性だと、このようなことが起こり得ます。
また、血液検査で抗精子抗体(ASA)の検査でほぼ全員の患者さんに対し、スクリーニングを行っていますよ。
陽性であると、さらにSI50という値を調べます。高抗体価であると、タイミング療法や人工授精では難しいことが多く、体外受精が適応となります。
○子宮因子(着床障害)
では、子宮が不妊原因となる、代表的なものを挙げていきますね。
・子宮筋腫
子宮筋腫。子宮は筋肉でできています。筋肉の層の外側筋層内、子宮の内側にできてしまう瘤(コブ)です。
ほとんどのものが良性の腫瘍。子宮の内側に飛び出してしまうと、着床の妨げになってしまいます。
重い月経痛、月経の出血量も多く、貧血の方も。
大きさ、数、場所により、手術での摘出の適応となります。大きくなければ腹腔鏡下でおなかを大きく切ることなく、手術での除去が可能です。
・慢性子宮内膜炎
CD138染色という形質細胞の検査を行います。感染により、子宮内に慢性的な炎症を起こしてしまった状態となっています。
治療は抗菌剤の投与を行います。内服を終えてから再検査をして、排除されているかをみます。
近年は、それまで無菌と思われていた子宮内にも菌叢(フローラ)があると分かってきています。善玉菌である乳酸菌群が多いと着床に有利と言われますよ。
この、子宮内菌叢のことは学術集会などでも度々題目に取り上げられています。
今は、子宮内菌叢を整えるサプリメントも出ていて、今は日本だけでなく世界共通での関心事になっているんですよ!
・子宮形態異常
上の図に示されるような形が正常ではありますが、女性全員が同じ形をしている訳ではありません。
前屈、後屈、左右に傾いているのはよくあることです。
2つに分かれてしまっている、鋭角なハート型、その他生まれつきの形の異常です。そのままで妊娠可能な場合も、手術で対応することもあります。
・子宮腺筋症
子宮の筋肉内に線維化した部分ができてしまう状態。腺筋症の起きているところはエコー上、目に見えて子宮の壁が肥厚します。
子宮への血流を低下させるといわれ、子宮の壁の肥厚により、子宮内の形状も変形して着床の妨げとなってしまいます。
重い月経痛、月経の出血量も多く、貧血となる方が多いです。
・子宮内膜ポリープ
子宮内膜にポコポコとポリープができてしまいます。膨らんだ風船のような形の飛び出したようなもの、なだらかな丘のようなもの、1つの方から多数ある方と色々です。
場所により着床の妨げになるので、切除や内膜掻爬(掻き出し)が必要なことがあります。
ポリープがあると、妊娠が可能な受精卵となって子宮にたどり着いても、着床ができず妊娠が成立しません。
体外受精でも、受精卵を子宮に戻す(凍結融解胚移植)周期前にポリープ切除手術を行い、一度で成功された方もいらっしゃいます。
ただ、掻爬をすると内膜が薄くなることがあるので、そこが難点です。
○卵巣因子(排卵障害)
こちらは今後執筆予定の別記事を参照していただきますので、ごく簡単にします。
・視床下部・下垂体の司令塔の問題
受精可能な卵子が排卵されない状態。男性因子のでも紹介しています。
「女性ホルモン分泌を促すホルモンが分泌されない」状態です。
があります。投薬による治療の対象となります。
○卵管因子
卵管の疎通性(そつうせい)が良くない状態の方が該当します。簡単にいうと、卵管の通り具合のことです。
・クラミジア感染歴
感染歴の有無は不妊原因として非常に重要です。
上行感染といって、膣部で接触したものが子宮や卵管へと感染が上へと広がってしまう。
これにより、卵管の癒着などが起こると精子の通る道が塞がれてしまいます。
・子宮内膜症
前述した、本来内膜組織ではない部分に子宮内膜組織が増殖してしまうもの。卵巣や卵管でも起こります。
・骨盤内癒着
感染や内膜症、手術などで近くの臓器同士がくっついてしまっている状態。(クラミジア感染も含みます)
* 卵管の通りを見る検査は「卵管疎通性検査」といって、通水検査や卵管造影検査があります。
閉塞(詰まってしまっている)や高度な狭窄(狭くなってしまっている)、癒着は手術により対応することになります。
○ピックアップ障害
卵子の取り込み障害のことをいいます。
排卵がされると、卵管の先の手のひら状の卵管采(らんかんさい)がうまくチャッチしてくれて卵子は卵管へと進みます。
うまくチャッチできず卵管に進めないと、精子と出会うことはできません。
○原因不明
原因不明の方、ものすごく多くいらっしゃるんです。
特に問題となりそうなものは見当たらない。でも妊娠しない。
理由がないのに「じゃぁなぜ??」って思いますよね。
前述のピックアップ障害もこの原因不明に含まれることをお話しましたが、私は敢えて別で記載をしました。
原因不明不妊は他には…
・卵子・精子そのものの異常
・受精障害
・着床障害
・卵管の卵子輸送の障害
・免疫異常
・内分泌異常
があります。
原因が分からないから、そのままなんてことはありません。
着々と年齢は上がっていくので、できる検査や治療を並行して行っていきます。
図を見ても分かる通り、年齢を重ねた場合の妊娠できる率の低下は歴然ですね。
25歳の1ヶ月の周期と、39歳の1ヶ月の周期は重みが違います。少しでも早くスタートすることが重要なんです。
原因が判明すれば、その治療。判明しなければ妊娠に向けた指導や治療が開始されます。
男女どちらの原因が多いのか?
これは、どちらに原因があるのか?と問い詰めたり突き詰めたりしたとして、どうにかなるものではありません。
ほとんど女性側の原因…と思われている方がすごく多いと思うんです。
まとめ
男性に続き、女性の不妊原因となるものを解説しました。
原因は多岐に渡り、それぞれが複雑に絡み合ったいたり、程度も個人差があったり…と限られた文字だけで記すことはとても困難です。
原因となるものがなさそうでも妊活がなかなかうまくいかない、またずっとうまくいかず諦めた途端に自然妊娠した…などということもあります。
ストレスによって子宮内の血流が低下することが着床に影響するということも指摘されていますし、着床の窓や子宮内菌叢のこともよく聞かれるようになっています。
なので、この記事が妊活・不妊治療入門編として、皆さんの参考になりましたら幸いです。
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