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スプーンひとつに

 12:30ムクっと起きて、「あ そうだ㊙︎展行こう」と思って、のんびり準備して、六本木へ。
 平日の夕方にもかかわらず、人が多かった。
この人は建築家か、美大生か、はたまたデザイナーか?と行き交う人達の属している場所を想像しながら歩いて会場に入った。

 ㊙︎展にはめったに見られないデザイナーたちの原画やプロセスが展示されていた。

 ぐちゃぐちゃの字で埋め尽くされた用紙、試行錯誤したスケッチ、ボツになった計画、、。
 そして一番印象に残っているのが「スプーン」のデザイン画。綺麗な曲線で描かれたスプーンには複数の線や数字、角度、断面が記入されていた。言葉で伝えるのは難しいが、日常的に使っているモノがここまで考えられているとは!という感動が一気湧いた。踊った。是非見てほしいくらい。
 スプーンだけじゃなく普段何気なく使っているモノはデザイナーのアイデアと試行錯誤でできていると言っても過言ではない。乗っている電車も、今座ったイスも、ぜんぶ。しかし、その過程にスポットライトは当たることもなく、当たり前に浸透していく。
 そこで今回秘められた部分を間近でみられたということは刺激にあふれた体験になった。偉大なデザイナー程、頭が良く、考える行為を惜しまず、全身全霊で向き合っている。その先に手に取る私達も見ている。しっかりと。
決っして現実からは離れない。
 出来上がった作品はもちろん、ボツになった作品や、未だ形になっていない描画ひとつひとつまでも、カッコ良かった。
 
 モノつくっていくひとりとして、この展示会で目にしたステキな種たちを次世代のJAPAN Designとして咲かせたいなあ。と思った。きっとこの展示会はそれを望んでる。そう思わせる。

さあ明日も向き合うぞーー。

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