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ひとつの「ものづくり」から広がる世界
今年まで、私は普通の主婦でした。
苦手な家事や料理に追われ、子供の世話をし、契約社員として働いていました。
そして激動の今年です。
コロナは世界中、そして日本中の人々の生活を変えたと思うけど、私の人生も変わりました。
仕事を辞めなくてはならず、学校は休校になり。
ただでさえ更年期で体調もつらいのに、お金も不安になるし、家でのタスクも増えました。
秋も深まったころ、在宅でも何かできればなと思って、「楽天ROOM」という、楽天の商品紹介サイトのポイント稼ぎを始めようと思いました。
実際、着手はしたのですが、「自分の紹介でモノを売る」ことがいかに大変なことか。
そんなとき、「楽天ROOMはインスタグラムと相性がいいんだよ(インスタグラムからお客さんが来てくれるかもしれないよ)」と聞き、インスタを始めることにしたんです。
一応わたし、48歳です。
インスタなんてやったこともないし、「映える写真」なんて無理無理。
それでも最初は頑張って「映える」写真を撮ろうとしたのですが、あまり外出しない私にはちょっと無理でした。
…家で撮影しようにも…そもそも散らかってて、どうにも「映える」家ではないため、どうにもなりませんでした。
定額給付金のうち2万円ちょっとで、お絵描きタブレットを購入し、イラストを写真の代わりに載せたらどうかな?と思いました。
そして、イラストをマンガのようにして、インスタに掲載し始めたのです。
まあ、最初のころは、本当にどうにもならない絵でした。2020年9月のことです。(今もどうにもなっていないかもしれないです・笑)
でも、何枚か描いているうち、今度はnoteというこのプラットフォームで、「イラストエッセイコンテスト」が開催されていることを知りました。
せっかくイラストを描いているなら、noteでも読んでもらえたらいいじゃん!
そう思い、今度はnoteにアカウントを開設し、描いたイラストを転載することにしました。
意外と自分で描いたものが好きな私(笑)。楽しんで描いていたのですが…。
こと、このnoteはあまりに投稿者たちのレベルが高くて、私のような素人に毛の生えた主婦ではコンテストなんてとてもとても…!と気づき始めます。
でも、そのころには、私のイラストを楽しんでくれる読者もいて…
毎日の更新は大変ながらも、「読者のために描く」ルーティーンが出来上がってきました。
noteに載せた、私のイラストをシェアすることで、私のイラストを自分のnoteのアイキャッチに使ってくれる人たちも出てきました。
それが、今の私にとっては、すごくすごく幸せなことなんです!
イラストを描いていなければ、こんな幸せは味わうことはできませんでした。
主婦のらくがきに見えるかもしれませんよね。
でも私の中では、ひろーい意味での「クリエイター」になれたような気がしたんです(笑)
たかだかイラストを描き始めて3か月です。
ですが、この3か月、「とりあえず」現れた、目の前のとっかかりを見つけて、「とりあえず」進んでみて。
そして、見えてくる世界が広がってきているのを実感しています。
そりゃ、もっと昔からやっていれば、もっともっと上手だったと思います。
ですが、私は3か月前に撒き始めた種ひとつひとつが、とっても愛おしく、とっても大切なんです。
私のイラストは、主に48歳の更年期主婦の、いろんなことがうまくいかない切なさ。
そんな母を生ぬるく思いながらも、いろいろ話しかけてくれる子供たちの物語です。
20代、30代、40代前半の自分がウソのように、ここのところ頭の動きがどうにもなりません。
やることなすこと、失敗ばかり。
期せずしてすべてが天然ボケ。
更年期って、こんなに無理がきかなく、すぐに眠くなるもんか。すぐに疲れ果てるもんなのか。
そんな、自分でも知らなかった「更年期」と、その切なさ、情けなさをイラストとして切り取って…
誰のためになるのかわからないけど、「ひとりのおばさんがここにいるよ!」って叫び続けているところなのです。
リモートワークが一気に普通になった今年。
パソコンを使ってできることが、どんどん増えていくだろうし…逆に言えば、パソコンを使えなかったら、もう時代に取り残されていくでしょう。
ましてやアラフィフの私です。
頭もめっきり悪くなって、レスポンスもダメダメだっていうのに、これから先、どこまで自分の可能性を広げられるのか?
…正直、残されている時間と余力は、若い人ほど多いとは言えません。
それでも、私にとっては唯一の武器「忘れないようにやり続ける」。
これを使って、この先ももうちょっと進みます。
どこまで描けるかな?
どこまで子供たちが、いいネタをくれるかな?
そして、この先、自分が継続したことで、どんな新しい世界と人に巡り合えるかな?
私は、自分の創作が生み出す、その先の変化を見たい。
今の私には想像できないでいる、自分の前に現れるかもしれない、未来の扉を開けてみたいんです。
自分のものづくりを見せることによって、次の人が何かを受け止めてくれる。
そうやって、自分から広がる無限のリンクって、すごくわくわくしませんか?
こんな時代だからこそ、家にいなくてはならない時間があったり、お金にも限りがあったり。
それならそれで、それをベースに次の世界に羽ばたきたい。
自分が「創作」することによって、何か新しいものにはきっと出会えます。
その、小さなおやつみたいな「わくわく」を食べて、また次へ。その先へ。
来年も、小さな幸せを感じながら、ずっとずっと何かを生み出し続けていられますように。
そして、何か、誰かと、出会い続けられますように。
⇑ stand.fmの「アオイフクタのゆるいラジオ」で、アオイフクタさんとおしゃべりしました!(2020.12.12)
私のイラストの描き方などについて話しています。
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