コナミ幻のレースゲー「OVER DRIVE」が気になる

 どうもこんにちは。

 前に引き続きゲームの話。
マイナーどころかどれぐらい出回ったかもわからない、けど気になる、というお話です。

謎のアーケードレースゲー "OVER DRIVE"

 80~90年代のコナミというと、「グラディウス」や「悪魔城ドラキュラ」などなど、ヒット作をこれでもかとぶっ放していた時代。
そんなイケイケドンドンだった頃にポツンとアーケードに送り出されていたらしい作品、それがOVER DRIVEです。
Wikipediaによると発売は1990年、おまけに日本未発売。どうりで今まで聞いたことが無かった訳だ…
かくいう自分も知ったのはつい最近、YouTubeのおすすめ動画でたまたま流れてきてたまたま知った作品です。

 上記の動画は岐阜県のゲーセン「GAMEタカラ島可児店」さんのチャンネルにて投稿されているもの。
縦画面で擬似3Dのレースゲーという、これまた珍しい組み合わせです。
海外向けというのを考えると、昔ディズニーランドにも置いてあった、レースゲー向けのアップライト筐体に組み込むのが前提なのかもしれません。
内容も極めてシンプルで、相手の車を避けながら猛スピードで一本道を走り、時間内にチェックポイントを通過しつつ全6エリア完走を目指す、というもの。
同社の作品である「ロードファイター」を、3Dにしてリメイクしたような感じですね。
これだけ聞くとなんの変哲もないのですが、自分はこれを観て正直、めっちゃやりたくなりました。

質の高いスピード感とBGM

 まずびっくりするのがスピード感。
時速300kmを超えると、道路外のオブジェクトがものすごい勢いで次々とかっとんでいき、強烈なスピード感を演出しています。
アウトランやスーパーモナコGPもかくやという、これだけのスピード感を感じさせる作品はなかなかありません。
加えてグラフィックも綺麗で、橋やトンネル、高速道路の高架下など豊富なシチュエーションが鮮やかです。

 そしてBGM、これがまたとんでもなくカッコいい!
ノリノリで疾走感があり、ベースがグイグイ唸る曲が好きな自分にとってはどストライクでした。
自分の好みを抜きにしても、当時サウンドに力を入れていたコナミらしい豊かな音が、この作品にもよく表れています。
ただ、スタッフロールもなければサウンドトラックも発売されていないため、どなたが作曲されたのかは不明。どなたが書かれたのか、とっても気になります。

せめて音楽だけでも…

 そんなOVER DRIVEですが、前述したとおり元々は国内未発売。現在国内で出回っているのかも定かではない作品です。というかほぼ出回っていないと見るのが普通です。
上記の動画も9年前に撮られたものなので、今も置いてあるかはわかりませんし、確かめに行くにも岐阜はなかなか遠い…(GAMEタカラ島可児店さん、ごめんなさい…)
良い手段ではありませんが、(ピーー)な筐体に入っていれば…というぐらいしか、見込みは薄いです。
もちろん、この知名度では移植も望めません。

 となれば、せめて音楽だけでも、何かしらの形で再び世に出たらいいなぁと思ってしまいます。
クオリティが高く、全盛期のコナミを感じさせるサウンドは、十分掘り起こされるに値すると思います。
しかしそれでも圧倒的に知名度が低く、人気シリーズの1作品というわけでもない作品です。目をつけてくれるレーベル、あるかなぁ。

 今では銀座のど真ん中なんてえらいお洒落な場所にあるオフィスの中に、この作品の事を思い出す人がはたしているのだろうか。てかそもそも知ってる人が存在するのか。
この記事を見かけたコナミ社員の方、ご連絡待っています。

 それではまた。

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