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3,950回の授乳

(365日+30日)×10回=3,950回

1年と1か月、1日平均10回の授乳がついに終わった。

「卒乳したら、ビールのみたい!ゆっくり寝たい!」
色んなことを夢見ていたのに、授乳中のチュパチュパするむすめが目に浮かび、寂しい気持ちでいっぱいになる。

お風呂でも食いついてきたむすめ。
寝ながらチュパチュパしていたむすめ。
横目で大好きなCMをみながらチュパチュパするむすめ。

そんなむすめをもう見ることができない。


完全母乳育児になるまで


長女、次女は母乳育児に失敗し、ミルクで育てた。

7年ぶりの出産。
今回は気持ちに余裕があり「完全母乳で育てたいなー」なんてゆるく考えていた。

出産後の入院中、ミルクを作るには、病室から離れた授乳室にいかなければならなかった。
移動が面倒だったこともあるが、授乳室には入院中のママがいっぱい。
だれかに話しかけられるのが猛烈に嫌だった。
人と話したくないがために、母乳をあげ続けていたら、母乳育児が軌道にのった。

退院後もミルクを作ること、哺乳瓶を洗うことが面倒でほとんど母乳をあげていた。
そうこうしているうちに、3か月でむすめは乳製品アレルギーになってしまい、完全母乳で育てることになった。

ねんね期のむすめ


母乳育児のメリット


長女次女をミルク、三女を完全母乳で育てたわたしが思う、母乳育児のメリットデメリットについて紹介したい。

1.コスパの良さ

わたしが思う最大のメリットは、コスパが良いこと!
年間20万円程度かかるミルク代は、母乳なら0円。
ミルクだけではなく、哺乳瓶も成長に応じて飲み口を買い替えなければならない。
これらの金額がかからないのは、かなりのメリットだった。

2.だすだけで授乳ができる

ミルクをあげるには、まず粉ミルクを計量し、70℃以上のお湯で溶かし、人肌まで冷ます。飲んだ後は洗剤で洗い、哺乳瓶を消毒する。
これがかなり面倒くさい。
母乳ならば、パイをだすだけで済む。授乳後の消毒もない。
特に夜中の授乳は、母乳の方が圧倒的に楽だった。

3.いつでもあげられる

ミルクの場合、一般的に3時間の間隔を空けなければならない。その間に泣いてしまったら、抱っこをしてあやす。首が座るまでは本当によく泣くので、ずっと抱っこをしなければならない。
母乳の場合は、いつあげても良い。
泣いたら授乳ができるので、抱っこであやすことがあまりなかった。

母乳育児のデメリット

1.母親の負担が大きい

ミルクはだれでもあげることができるので、夫も授乳ができたりする。夜の授乳を交代制にしたり、ひとりで外出することもできる。
しかし、母乳だと母親がいないと授乳が成立しない。
寝られない、ひとりで外出ができない、離れることができない。これが1年間続き、すごくつらかった。
ロングスリーパーのわたしは、睡眠不足がなによりもつらかった。
第三子で気持ちに余裕があったにも関わらず、少しばかり心を病んだ。

2.乳製品アレルギーになるかも?

これはむすめの場合だが、ミルクをほとんどあげていなかったので、生後3か月で乳製品アレルギーとなってしまった。
乳製品アレルギーになる子のほとんどが母乳育児の子で、ミルクを飲み続けていると、常に乳を摂取しているため、アレルギーになることがないんだとか。
(情報元:アレルギー科の担当医)

卒乳は突然に


日中の授乳は、ゴールデンウィーク中、毎日お出かけしていたら、気がついたら卒乳していた。
その後1か月ちかく夜中の授乳が続いたが、ある日を境に授乳をしても寝なくなった。
だったらもう授乳しなくても良いのでは…と思い、様子をみていたら泣きながらひとりで寝た。
翌日は3回夜泣き、その次の日は1回夜泣き…いまでは夜通し寝られるようになった。
こうして夜中もすんなり卒乳することができた。

木であそぶむすめ


睡眠不足だったわたしは、常に疲れていたし、イライラすることが多かった。
1年1か月ぶりに夜通し寝ることができた今、一気に心も身体も元気になった。


だが、あんなに寝たいと願っていたのに、授乳していたころのむすめが目に浮かび、寂しい気持ちでいっぱいになる。

「パイパイ!」はもう言わなくなり、お腹がすくと「マンマ!」と言う。


三女もこうやってわたしのもとから離れていくのか…

はやくも、成人したむすめまで想像してしまう。

子どもの成長はあっという間だ。
長女次女は気がついたら小学生になっていた。

今日という日は、明日になれば過去になる。

今日という日を大切に。
いまのむすめの姿を目に焼き付けて、たくさんハグをして、大好きを伝えて続けていきたい。


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