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🎨美術・芸術・美術館・建物・オブジェ

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#絵

LA GUIRLANDE :: フランス アールヌーボーを代表する装飾雑誌

世紀末、フランスで起こった新芸術様式・アールヌーボーは、日用品や家具の装飾、絵画、彫刻、建築、文字フォントに至るまで多くの事象に影響を与えました。 自然・・草花や昆虫などをモチーフに、シンメトリー(左右対称)ではないデフォルメを行い、あらゆる事象に現されていきました。 この時代にLA GUIRANDE(ラ・ギルランデ)というアールヌーボーを代表するモード雑誌が発行されました。総発行部数は、たった800部。日本ではほぼ知られておりません。 ミッシャは、アールヌーボーを代表す

¥300

三岸好太郎筆彩素描集『蝶と貝殻』:: OldArtArchive

1934年に出された三岸好太郎の画集です。限定100部の出版物です。 一応、著作権の問題があるので北海道の三岸好太郎美術館に電話で問い合わせしたところ問題無いとの回答。 以下で全ての作品の閲覧と画集のPDFファイルが出来ます。

¥300

🇦🇹🎨: アートか落書きか ウィーン・ドナウ運河にて

ウィーンの中心を流れるドナウ川は、正確にはドナウ運河である。 この運河の両岸側壁にはものすごい落書きがある。 両岸それぞれ、恐らく1Km位は落書きで埋め尽くされている。 落書き、と言ってもそのクオリティが極めて高い"作品"もあり、一概に「落書き」として片づけられないようなものがある。 キータンは半日かけてほぼ全ての落書きを撮影した。その一部を紹介したい。 何処でも隙間無くペイントされている。 個別に目を引いた"作品"を以下に紹介したい。 このような撮影を続けていたら

🎨📄: 武者小路実篤

東京都調布市に武者小路実篤の邸宅があった。 今は調布市「武者小路実篤記念館」となっている。 まだ、記念館となる遙か前、初めて実篤先生にお会いしたのは中学3年の時であった。 一見、校倉造りを思わせる家屋の玄関を入るとすぐ目の前にピカソの油彩画が飾られていた。一番西側に位置した広い応接室には光輪のある大きな円空仏が目立っていた。 応接室に通された時、先生は背筋をピンとして色紙を書いていた。 そして先客が居た。どこぞの土建屋の社長がもみ手をしながら色紙が仕上がるのを待って

🎨📝:ゴッホ 幻の名作『ひまわり』

ゴッホの名作『ひまわり』は7作品が知られている。 その内の1点が戦前日本にあった。 しかし空襲で焼失した。 最近、メディアで報道される事もある。 伝言ゲーム。 最初、ウサギさんが、最後、なぜかブタさんになる。 詳しくコメントしている方もいるが、この絵の日本に至る経緯に認識不足がある。 一般的には、「芦屋の資産家である山本顧弥太が購入した」とされる。 この表現は適切ではない。 さらに詳しく「武者小路実篤が山本に購入を勧めた」と書いている方もいる。 あるていど事実で

🎨📝:レンブラント ファウスト 魔術 錬金術

エッチングというものを始めたのはレンブラントであるといわれている。 ヨーロッパの代表的な美術館を歩いていると必ず1枚はレンブラントがある。多くの作品の中でひときわ輝いている。 時々撮影でもレンブラントの手法を使うときがある。レンブラントライトといわれるが、例えば暗雲立ちこめる雲の切れ目から光が差してくる。希望の光だ。ブラマンクもよく使う。その光の先には天使がいるのだろう・・たぶん。 明日に向かって撃ての最後のシーン。 銃口並ぶ中、ブッチとサンダンスは銃を構えて外へ飛び

🎨📝:関合正明

絵は、港区三田の宝生院にある。写真を撮らせてもらった。 関合さんの絵ではたぶん一番大きいサイズだろう。100号以上あるのかもしれない。 涅槃図であるが彼の作品でこんな明るい絵をみるのは初めてだった。 いつも焦げ茶や黒を基調とした絵ばかりしか描かないのかと思っていた。 まだキータンがはなたらしの中学生だったとき、関合さんに 「フランス、いってみたいなぁ。ステキなとこでしょ?」と言った。 関合さんは、四角い大きな顔を近づけ、しかめっ面をしながらいった。 「なぁ、キータン

🎨:ミロの展覧会カタログ: 直筆サイン入り

1958年、ベルグラン画廊の企画展の為につくられたカタログです。 木版画で、全32ページ。フランスで発行。限定130部。出版元:Berggruen & Cie ポール・アリュアールの詩 "A toute epreuve" にささげたデザインとされる。