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中華2品を一皿で楽しむ

中華料理の魅力の一つは、回転テーブルでメリーゴーランドみたいに「めくるめく」料理が目の前にやってくるとか、回転してないテーブルでも、とにかく少量多品種をみんなでワイワイ食べるのが楽しい、みたいなイメージが私にはあります。ただ諸事情により、そうもいかない場合もあります。

今回は「悪あがきして中華を楽しむ 〜お一人様2品を1皿で〜(ただし味は似ている)」のご提案です。(お二人以上でも別皿料理としてお楽しみいただけます。)

学生時代に、小さな中華料理屋さんでアルバイトしてました。平日は、店主と奥様とアルバイト一人だけ。なのでウェイトレス兼お鍋洗いという役割で、厨房に片足突っ込んでる状態なだけに、調理を間近で見ることができました。ありがたい経験でした。(お店は何年も前に店主の方がご高齢となり、閉店されました。)

中華の世界を全く知らなかった私がとても感動したのが、「一つの味をこんなに使い回せて、こんなに多様な料理になるんだ!」ということでした。やがて「私にも真似事くらいはできるかも」と思うようになり、毎回ガン見。帰り道に脳内で何度も反復して、たまに家でチャレンジしていました。

中でも特に家族に喜ばれたのが、「糖醋丸子」(=肉団子の甘酢あんかけ)でした。イメージするより、やってみるとかなり簡単です。

<甘酢の配合>
醤油・お酢・砂糖 各1に対して水が2!以上!!これでお店の味に。調合だけは先にしておいて、沸騰させるのは最後です。

私はいつも、おたまで適当計量。作る量で2倍にすることもあります。砂糖とお水をこの順番にするとおたま使いの手間がちょっと省力化。
↓砂糖をしっかり混ぜ溶かします。味見して、お好みでお酢や砂糖を加えても。

<肉団子作り>
油で揚げるのが面倒に感じられるかもですが、その油で他のものもまとめて作れば、得した気分になれますので、何とか重い腰を上げていただければ。と言いつつ、私も油問題で超久々に作りました。
 ・豚ひき肉:約300g
 ・卵:2個(小さめだったので)
 ・片栗粉:適当(下の写真くらいの雰囲気で)
 ・塩、胡椒:少々(甘酢が掛かるので多過ぎず)
 ・分葱:適量(お飾り用)

ひたすら練ります。これをしっかりやらないと、お団子が美味しくならないんです。ひき肉の脂分をなじませるイメージです。

ひき肉と卵は、早めに冷蔵庫から出しておいたほうがいいです。練り始めて馴染むまでの間、その冷たさで手が骨までジンジンします。使い捨て手袋してもいいのかも。卵のサイズによって、もっと水分量が多くなることがあるかもしれませんが、あまり気にしなくて大丈夫です。手に貼りつくほどになったら完了↓

手をよく洗います。(「キレイキレイ」の泡じゃ太刀打ちできないので、食器用洗剤でしっかり…)スプーンを使わず、手で絞り出してお団子作る場合には、もう一度ベタベタになる覚悟をしておきましょう。

油を用意します。油の量はお鍋の直径によります。私は中華鍋使うので、ギリギリの攻防というところでこのくらい↓

お団子作りは、大人のお砂場遊びと思って楽しみます。スープに肉団子入れるときは、手でなくスプーンでやってるんですが、これだけは「そう習った(=盗み見した)」から、ちゃんとやらないと気が済まないだけ…だけど肉団子の密度に違いが出たりするんでしょうか…。別に気にしなくて良いと思います。

↑4回くらいヒョイヒョイ掴んで押し出すと丸くなるし、店主の方がおっしゃっていましたが、多少不格好でも油の中で転がしているうちに丸くなって来るんだそうです。

↑じゅわわわーーーとイイカンジです。このくらいで上げて大丈夫です。心配であれば、1つだけ取り出してカット&味見してみても。めちゃくちゃ熱いので気をつけてください。だけど揚げたて、美味しいですよ🙂

<おまけ:野菜の素揚げ(中華関係なし)>

せっかくの揚げ物なので、予めピーマン・にんじん・ナスを用意しておいて素揚げしました。大根おろしたっぷりかけて、かなり薄めのめんつゆに浸して、常備菜に。

<卵の甘酢がけ>
 ・卵:3個(食べたい量で調整を)
 ・刻みねぎ:お好きな量を
 ・千切りの筍の水煮:適量(入れても入れなくても)
 ・塩:少々

ネギだけでも美味しいです。(だけど筍あるともっと美味しいです。)全部混ぜます。「カニ玉」のカニなしバージョンになります。おかずにしてもいいし、ご飯に載せて天津飯風にもできます。大学生の時に卵1個とネギと甘酢だけで、ご飯のお茶碗に載せておやつとしてよく食べてました🤗 甘酢とご飯の組み合わせもまた良いのです。

↑今回作り置きにしたかったので、火はしっかり通しました。揚げ物した油は油ポット(数年ぶりに使った!油濾紙がないのでコーヒーフィルターを利用)に移しました。その際油は少し多めに中華鍋に残しておきます。多めの油に具入り卵を一気に入れて、おたまで優しくかつ大胆に?掻き乱す感じです。まとまって来たらお鍋を振ってひっくり返して加熱します。

<甘酢を加熱し、とろみづけ>

お鍋からさっきの卵をお皿に出しておきます。先に混ぜておいた甘酢液を入れます。上の写真くらいに沸騰したら、少しずつ水溶き片栗粉を加えながらよく混ぜます。(ダマにご注意。)好みのとろみになったら、そこでちょっとだけグツグツさせて完成です。

ここでご注意もう一つ。ここまで来たら、揚げた肉団子をこの中に戻し、甘酢と絡めてください。絡まっている方が美味しいです。今回うっかり忘れてしまって、口に入れた瞬間に後悔しました。後から絡めながら食べれば良いのですが、この熱さの時にやった方が浸透が良い気がします。その後に、卵のお皿上からかけて、余裕があれば肉団子も絡めた上にまたかけても。

↑ちょっと前の夕食です。

卵とコーンのスープも作ろうかと思いましたが、卵過多になるのでやめました。これだけでもお腹いっぱいです。それぞれ2-3食分できたので、冷蔵保存。こればかりは冷凍してみたことがないです。

ちなみに甘酢あんの応用の幅はさらに広く、小麦粉・水・卵を混ぜてエビに纏わせて揚げて甘酢をかけるというお料理醋蝦仁」(=エビの天ぷらの甘酢あんかけ)もできます。

肉団子はコロコロしてて食べやすいこともあり、つい食べ過ぎちゃうので、ご注意を。

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