2023年12月年末の寒い広島
2023年12月、有給が余りすぎていた。2023年は結局海外に行く時間も作れず休みも取れないまま年末に。6月の別府と、9月に東北旅で旅欲が案外満足していたのかも?と思ったが違いますな。休みが取れんのが悪い。
まずは広島へ。
平日昼の新幹線の自由席に、大丸地下の弁松で買った並六弁当と共に乗り込む。席はEを確保。指定はいっぱいだったが自由席なら行けるE席、ぶらっと旅人にとってはなくならないでほしい自由席。飛行機よりも新幹線の方が自由度が高くて国内移動においては好きだ。ほら、水筒の水飲まされるとか、荷物検査とかトイレ行けないとかシートベルト閉めろとかが無いから。
以前は新幹線乗るならビールでしょって思っていたが、最近は昼酒はやらないので水筒のお茶です。新横浜を過ぎて開けた久しぶりの弁松のお弁当は、経木の良い香りがしてお江戸の味がする。ここの生姜の煮付けが好物、お赤飯に乗せて食べた。
富士山は山頂が雲多めだったが隙間から見え、関ヶ原あたりは外気が冷たいのがなんとなく感じられ伊吹山は雪に覆われていた。昼寝したりポッドキャストを聞いたりしているうち4時間あっという間に広島駅。
駅前は大工事中で、地下も迷路の壁のように衝立が建てられて現在地がわからなくなった
大規模工事が数年前から始まっていて、駅前の待ち合わせ場所だった懐かしい「ケツ噴水」はもう無い。(保管されておりいずれ復活させる予定らしいが)稲荷町交差点で変更される電車線路の工事をしていた。
翌早朝からぶらぶら散歩をした。その朝は気温マイナスで霜が降りており、この冬一番の寒さを感じた。バスセンターにやってくる県北からのバスが10センチ以上の雪を乗せていたほどだった。
広島城西側にある中央公園を半分潰して建設中だったサッカースタジアムがほぼ完成していた。相生橋から見ると巨大な船が浮き上がったように見えて不思議な光景になった。川はまっすぐでは無いので、平和公園あたりからは場所によって見えたり見えなかったりする。
市民球場と商工会議所の間からスタジアム方向に道が整備され、市民球場跡地はイベントスペースとお店ができていた。おしゃれ公園風でへんなショッピングセンターができるよりは全然良いのではと思った。クリスマス時期だったのでクリスマスマーケットで夜はキラキラして盛り上がっていたよいいことだよ。向かいの東京海上跡地・折り鶴タワーはいつ見てもどこかセンスが悪い(なんでですかね)。
スタジアムの東側にある広島城との間も公園として整備するらしく、これは24年夏まで工事予定。広島城の東側、RCC中国放送局の横にある大きめの銅像が昔からあったがこれ誰だっけと思って確認したら池田勇人でした。
広島拘置所の周囲200メートルにわたる壁画は、拘置所の建て替えとともに撤去されると11月の報道で知ったのでついでに足を伸ばして歩いて見た。
夜は実家でカキフライを食べさせてもらい満足。うっかり2泊目。
3日目。また寒い。親に墓参りを打診するも(車を運転してもらう必要がある。私は無免許)、あっちの方は路面凍結してるだろうから嫌と言われて終了。私は市内をシェアサイクルで回ることにした。単なる実家立ち寄りだと時間がなく観光をする時間がないのだけど、今回は珍しく時間がある。
自分は年に一度ぐらい瀬戸内海の穏やかな海と島々をとにかく見たくなる。海のすぐ前で育ったわけではないのだけども、一年に何度か補給したくなる懐かしい風景が瀬戸内海の海と島なのです。
広島市内は東京にもあるdocomoシェアサイクルがあるので、アカウントを持っていたら市内移動は簡単です。電車を待つよりいいと思う。
映画「ドライブ・マイカー」にも出てくる清掃工場・広島市環境局中工場は川の河口にある。左右ガラス張りの施設の真ん中に通した通路が市内と海を繋ぐトンネルのようで、四角の枠から望む風景が絵画のよう。海側は釣り糸を垂れる人も多いが、海と島の眺めはもちろん良い。暖かければお昼でも持ってぶらぶらしたい場所だ。
吉島から御幸橋に出て、皆実にある旧被服工廠の煉瓦建物に寄った。被曝建物のレンガ作りの工場が今も残っている。住んでいた頃に見たこともあったが、思っていたよりも建物は長く、南側にも長く伸びていた。しかしこれを全面維持するのはなかなか厳しいものがありそうな気がした。
すぐ近くの出汐交差点にうどん屋「ちから」があったので、早めのお昼で入って肉うどんを頼む。まだ昼前なのにお客さんは多く、テイクアウトをしていく人も多い。
宇品まで自転車を漕ぐ。割と遠いのが御幸橋から宇品で電車に沿ってダラダラと漕ぐ。自転車は一旦返却して船に乗る。ちょうどよい時間の似島行きの船があり、1時間の往復船旅をすることにした。最近、地方の若者で見かける多くはベトナム人。この船でも10人単位で乗っていた。
キラキラ輝く海、行き交う船、島の向こうにまた島。
寒い中、デッキで眺めながら気持ちが充電されていくのを感じる。年一度は瀬戸内海で充電せねばならんと思う。
船を降りまた自転車で元宇品を一周。それなりに坂があり電動自転車はこういう時に役に立つ。浜にでも行けばよかったなと思いつつ、寒いのでそのまままた中心地の方に戻流。広大跡地、流川・薬研堀経由で広島夜の繁華街をぶらぶら自転車で回って広銀の裏で自転車返却した。アプリで見たら14キロ走ったとあったけどほんまかな?
しっかりお腹が空いたので、なつかしのそごうの地下「ゆあさ」でたこ焼きを食べた。帰りにスーパーでワインを買ってまた実家へ。
晩御飯は春巻きだった。春巻き大好きなので嬉しかった。うっかり3泊目。
親に言いたくはないが言っておいた方がいい苦言を呈して、ああまた言ってしまったなと反省をし、長居はよくないと思うのが実家滞在だ。
4日目の朝またシェアサイクルで広島駅に行き、新幹線自由席に乗ってこの年の広島は終了。
地元という場所は大人になってその地を離れた人間からすると、たまに帰ってくるけど急いでいたり、用事に追われていたりでなかなかゆっくり昔通った道を辿ることもないが、こうやって時間があるときに一人で思い出散歩するのも新鮮で楽しい。
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