関係性に名前をつけること
えー、ふたりはどういうつながりなんですか?
ってもし聞かれたら、そら友達なんだけど、なんていうかしっくりこなくて、
「親戚のお姉さんとか、そういう類の、他人です。」
って感じだなあとぼんやり思った。わたしにはそういう感情を持つ相手が何人か存在する。
誰かとの関係性をことばにするのはすごく難しくて。そら何も考えずに「友達です」とか、「イベントで一緒になって、」とか、「共通の知人がいて、」とかなんとでも言えてしまうのだけど、ほんとのほんとで考えればなんて呼んでいいかわからない関係のひとが大多数な気がする。
わたしは彼や彼女のことを、親戚のような、そういう距離感で見ている。
とくに、ツイッターで長年ことばをやりとりしている人や、出会ったばかりでもことばが根を生やしてわかりあうことができた人。やっぱりわたしにとってはことばが重要なんだと思う。
ことばを通じて仲良くなっても、会ってみると思ったより仲良くなれないこともある。でも実はそれはどっちでもよくて、しょっちゅう遊んだり顔を合わせなくても、わたしは親戚のお姉さんだから仲が悪くなったとかじゃないし、楽しそうにしてたり夢を叶えてるのを見たら心から嬉しくなってしまう。うまく言えないけど、わたしにはそういう大切な人たちがいるのだ。
かと言ってわたしは彼らや彼女に何かをしてあげることはできないし、何もしない。なんかそれでいい。めっちゃそれがいい。元気で暮らしててくれ、笑っててくれ、何か大きなことがあったらうれしいことでも悲しいことでも教えてくれ、ときどきは顔を見せてくれ、ちょっとだけ離れたところにいるなんでもない人に話を聞いてほしいことがあれば誘ってくれ、わたしもそうするから。なんかそんなふうに思う。
うれちい