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インテルの闘牛 「ラウタロマルティネス」

インテルの選手紹介第2弾、今回はインテルの若きエース、エル・トーロ(闘牛)ことラウタロマルティネス。

第一弾はこちら


近年、知名度が急上昇している彼がどんな選手なのかインテリスタ(個人)の視点から紹介していきたい。


プレースタイル

彼のプレースタイルについて元アルゼンチン代表のセバスチャン・ベロンはこのように評価する。

「ラウタロはこれまでアルゼンチンを代表するストライカーをミックスしたような選手だから一人の選手と比較することは不可能だ。彼はアグエロのように味方からパスを引き出す動きやバティストゥータのような力強いシュートを持っている。そして、ボックス内ではクレスポのように狡猾にプレーしている。彼は適切なタイミングで適切なポジション取りをする術を知っているんだ」

ラウタロはベロンがこうやって評価するように、アルゼンチンストライカーに共通するような決定力に加え、様々な選手の特徴のいいとこどり、まさに「何でもできる」選手で、点を取るだけでなく、前線でポストプレーをしたり、ドリブルで仕掛けることもできるなど多くの場面で活躍できる選手。

ラウタロの持つストロングポイントといえば、何か一芸に秀でているというところではなく、全体的なプレーの総合力の高さにあると思う。もちろんまだまだ荒削りな部分や好不調の波が激しいこともあり、圧倒的な実力を誇っているとは現時点で言えないが。23歳にしてこの完成度、伸びしろがあることも考慮すればものすごい選手になるポテンシャルを持っているということは言うまでもないだろう。

試合を見るたびにこれからの成長が楽しみになるような魅力を持った選手だと個人的には思う。


インテルでの活躍

インテルでは主に2トップの一角でプレーしている。相棒のルカクとは相性抜群で、19/20シーズンは2人で50得点以上を稼ぐ欧州屈指の攻撃陣として大活躍。

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この2トップはラウカク、またはLulaといった愛称で呼ばれ、ファンの心をがっちりつかんでいった。お互いの個性を活かしあって、いつも魅力的な試合を展開し、試合を大いに盛り上げていた。

特にラウタロの特徴的なところとしては、かなり早い時間に得点することである、19/20シーズンユベントス戦では18分、CLバルセロナ戦では3分、CLドルトムント戦では5分と大舞台でもいきなり試合を動してくるようなド派手で盛り上がる演出ができるという意味である意味「持っている」選手ともいるだろう。

現状ラウタロは2トップの一角で輝く選手であり、3トップや1トップではやや未知数な選手ではある。もしこれから他のシステムでも力を発揮できるような選手になったら、さらにワンランク上の選手になれると思うので、彼のプレーの幅の広さについても注目ししていきたい。


ストライカーの系譜

近年のインテルのストライカーはディエゴ・ミリート、パラシオ、イカルディといったアルゼンチン系のストライカーが在籍していた。ラウタロも彼らと同様にアルゼンチン代表のストライカー、多くのインテリスタがかつてのエースをラウタロに重ね、期待していることだろう。

ストライカーだけでなくインテルではカンビアッソ、サムエル、そしてサネッティといった伝説的なアルゼンチン選手を多く擁していた。インテリスタにとってアルゼンチン選手はそういったレジェンドと比較され、多くの期待をもって応援される。ラウタロもその例外ではない。


そしてラウタロは現在背番号10番を背負っている。インテルの背番号10はスナイデル以降、複数の選手がその番号を背負っていたが、どの選手もファンの期待に応えられるような結果を残したとは言い難い成績だった。そんな中で現れた背番号10のアルゼンチンストライカー、多くのインテリスタにとってこれほどまでに期待したくなるような選手はなかなかいないと思う。それほどまでにラウタロはインテリスタにとって期待させてくれるような要素を多く持った選手である。


インテルのストライカーの系譜を脈々と受け継いでいるラウタロがこれからどこまで飛躍していくのか個人的にとても楽しみにしている。プレースタイルにもまだまだ伸びしろがあり、未知数だからこそこれからどんな選手になっていくのだろうというワクワク感をラウタロは僕に持たせてくれる、かつてインテルのエースとしてチームを引っ張っていったレジェンド達のようにラウタロもそんな選手になってくれることをこれからも期待したい。



今回はここまで、インテルは守備的と言われるセリエAの中でも得点が多く、攻撃的なチームと言われています。なのでよく試合が動くので見ていて面白いチームだと思います。

インテリスタでない方はこの記事を見て少しでもインテルに興味を持ってくれれば幸いです。

これからもインテル関連のブログを更新するのでよろしくお願いいたします。









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