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今シーズンのステファノ・センシ

こんにちは

CL決勝も終わり、そろそろ夏のメルカートの時期ですね。

インテルもちょくちょく選手の獲得、放出の噂が立ってきて、インテリスタ間でもピリピリした時期がやってまいりました。

しかし、この時期は選手の獲得放出だけではありません、レンタル選手のレンタルバックも行われる時期です。

そこで今回は今期レンタルバックされる、私の一押し選手、モンツァにレンタル中のステファノ・センシの今シーズンの成績、活躍を振り返りながら、彼の事について書いていこうかと思います。そういやセンシどうだったのかなという気持ちで見ていただいて欲しいと思います。

ACモンツァでのセンシ

初めに、モンツァの試合についてはかなりの数見てきているので、今シーズンのモンツァについての振り返り、選手評など書いてほしいという依頼があればぜひ承りたいです。お待ちしております。(ダイレクトマーケティング)

宣伝はここまでにして、今シーズンのモンツァはまさに躍進の一年と言えるでしょう、昇格一年目で余裕の残留、ユベントスにシーズンダブル、インテルに勝ち越しと昇格組とは思えない強いチームとして今シーズンを過ごしていました。

センシはまさにその一員としてモンツァの躍進を支えた一人だったと思います。シーズン前半戦だけに絞ってみればMVP級の活躍だったと思います。

モンツァにおけるセンシのフォーメーションはだいたい以下のような感じでした。

今シーズンのモンツァはストロッパ監督とパッラディーノ監督でだいたい同じフォーメーションですが、パッラディーノ監督に交代してからは基本的にひとつのポジションに固定せずあらゆる選手を色々試しているような印象でした。

センシはその中でもかなり固定されていて、基本はロヴェッラと共に組み立てに参加する司令塔的な役割に従事していました。シーズン後半にはより攻撃的なST的な役割も少しは任されていたいました(もっと早くに試して欲しかった。)

シーズン前半戦はまさにセンシのチームといった感じで、とんでもない活躍でチームを引っ張っていきました。それはスコア採点(sofascore、FotMob)でも露骨に出ています。

パッラディーノ就任後はユベントス戦からですが、まさに圧巻の成績、普通にMVPだったと思います。しかし、エラス・ヴェローナ戦で骨折して以降は若干調子を落としてしまい、後半戦はまずまずの活躍でフィニッシュ、平均点数はsofascoreでは7.03、FotMobでは7.02でした。
正直これでも結構高い方で、彼のキャリアハイ時の成績並みの点数となっており、センシ的には充実したシーズンではあったと思います。

今シーズンの成績

ここからはセンシのより詳細な成績について振り返ります。
今シーズンのセンシの成績はなかなかいい感じでした。前述と同様みんな大好きsofascoreとFotMobのデータを参照して行きます。
まずはsofascoreの成績は

まずは出場試合とゴール数、セリエAに限ったデータですが、28試合、うちスタメン21試合、ベストチームには2度選ばれています。ゴールは3ゴール、1つはフリーキックでの得点であり、今のインテルには不足しがちなプレースキッカーとしての役割も期待できそうな活躍でした。続いてパス成績に行きましょう

アシスト数は1と若干少ないものの、アシスト期待値が2.63と高い数値を持っています。基本的にはまずまずと言ったデータですが、特筆すべきデータはロングボール、脅威の74%、これはFotMubのデータの方がわかりやすいかもしれないです。90分あたりの正確なロングボールランキングを示します。

総合順位では9位、MFで絞ってみれば4位の成績、さらに成功率で絞ってみればアムラバトに次ぐリーグ2位の成績になりました。これは司令塔としての役割によって出たプレーではありますが、かなりいい成績であると思います。

続いて守備に関して


今シーズンは特に守備を頑張っていた印象がありました。よりラインが低い位置でのプレーだったので、攻撃より、守備に重きを置くプレーを要求されていたため、守備に目を見張るスタッツになりました。特にタックル数はチーム内でも4位、MFに絞れば3位です。ちなみにこの数値はブロゾビッチやバレッラよりも高い数値です。司令塔タイプのプレイヤーでこれだけの強度を誇っているのは相当な強みであると思います。今シーズンは特にこの強度の面で大きな改善が見られました。インテルでもレジスタとしてならいいオプションになるのでは無いでしょうか、IHとしても強度が高く、クリエイティブなプレイヤーとしてより活躍が期待出来そうです。

最後にデュエル成績を振り返ります。

ドリブル成功はまずまず、デュエル勝率はそこそこ高めという成績になりました。

これに関してはバレッラやブロゾビッチと比較したら劣ってしまいますが、チャルハノールやムヒタリアンよりは高い数値を記録しました。これもまた上々の成績と言えるのではないでしょうか

イエローカードの獲得数は若干気になりますが、守備的な位置でプレーする影響上やむを得ないイエローカードを貰う事もあった印象でした。なので、露骨に荒いプレーをしていたという訳では無いのでご安心ください。

総括と懸念点について

以上が今シーズンのセンシの成績でした。数字を見れば上々の活躍をしていますが、皆さんが心配しているのはそこではないのかなと思います。

要は負傷癖の問題が皆さんの気になっているところだと思います。

今シーズンセンシは二度負傷による離脱をしています。うち一つは2か月以上の負傷離脱でした。ここまで聞いて「だめだこりゃ」と思った人もいるでしょうが、この怪我というのは腓骨骨折であり、実は怪我の多いと言われがちなセンシのキャリアの中でも初めての骨折でした。実際この怪我は防ぎようがありません、エラスヴェローナの選手による殺人タックルが原因なので、これを彼の体質の問題にするのは酷ではあると思います。

不幸中の幸いというべきなのか、この負傷の直後にワールドカップがあったので、負傷離脱した試合は4試合のみとなりました。

問題は二度目の負傷、よりによって最もクオリティを披露したいインテル戦で試合開始13分後に筋肉系の怪我によって離脱してしまいます。これがインテルフロント、シモーネにどう見えたのか、それが大きな懸念点かなと思います。

この怪我による負傷離脱は7日のみ、実質的なセンシの負傷離脱はこの一回だったと思います。今シーズンはかなりタフに試合をこなしていました。もし、負傷の懸念で戦力に加えることが出来ないという理屈が通るなら、度重なる負傷離脱で合計18試合の欠場をし、前半戦を完全に棒を振った選手、筋肉系のトラブルにより、合計70日も離脱し、同様に前半戦を棒に振った選手、度重なる負傷によりまともに稼働せず、ストライカーとしての成績ですらまともに残せなかった選手達も同様な寸評をするべきであると思います。

今シーズンのセンシのレンタルは「コンスタントに試合に出場する」という目標を与えられ、レンタルされたと認識しています。確かに負傷はしたものの、合計出場試合は30試合うち先発21試合、そしてモンツァの躍進に大きく貢献した一人の選手として一定の評価は与えていいと思います。

ここからは僕の気持ちですが、もう一度青黒のユニフォームを通して躍動するセンシの姿が見たいなと思っています。今でもそれが出来る能力はあるはずだと思っているので、そうなることを願っています。後の僕には祈ることしかできないので、せめてこれを見てくれたインテリスタには彼の今シーズンの頑張りをある程度評価してほしいと思い、このnoteを書いた次第です。

ここまで見てくださってありがとうございました。来シーズンどうなるか、楽しみに待つことにします。

また小さな魔法使いが青黒で躍動してるのがみたい


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