見出し画像

日本の宿泊施設の格付けって、どうでしょう。

海外だと国や観光庁で決められた各国の基準で、三つ星、四つ星などが設定されていますが、日本には明確な基準がないため、各旅行社の独自の基準で、設定がされています。
同じ宿泊施設なのに、旅行社毎で星の数が違う……なんてことも起こるわけです。

以前(だいぶ前ですが)、グループのうちの某地方ホテルで、某外資系オンライン旅行社と契約をしたときのこと。先方の設定が終了し、画面を確認すると、なんと五つ星ホテルと設定されています。ホテルスタッフは喜んだのですが、残念ながら、星を下げてもらうように交渉しましょう、という指示を出しました。

うれしいかったですよ!

でも、三つ星と思っていたホテルが、五つ星です。
顧客満足度を考えると、恐ろしくなります。
五つ星にしては安いしいいね、と思ってご予約されたお客さまが、ご到着後、数々のガッカリに出会うことになるでしょう。五つ星ホテルであれば、これぐらいのサービスは当たり前、と思ってご利用されるお客さまにとって、三つ星と思っているホテルのサービスが、満足に値するものである可能性は、限りなく低いのです。期待値が高かった分、小さなことでも不満足につながってしまいます。

ただ、ここでもう一つ問題が発生しました。競合ホテルの状況を調べてみると、同等と思っていたホテルが五つ星か、四つ星で設定されていて、三つ星設定のホテルは自社よりも下と考えているホテルばかり。ここで三つ星を付けられては、価格設定に難が生じる……。

その外資系オンライン旅行社の、都内ホテル格付けをざっくり確認してみると、東京で弊社ホテルより上だと考えられるホテルが3つ星になっていたり、同等と思っていたホテルが2つ星になっていたり……。東京だと、若干厳しめに、細かく格付けされているのに、地方だとざっくりになっている感が否めません。

結局、四つ星で出してもらうことになったのですが、旅行社ごとに異なってしまうのは仕方ないにしても、社内の基準が揃っていないって、怖いなと思いました。

お探しの際には、格付けよりもクチコミなどを参考にされたほうが、失敗はないかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?