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イベントでシーンとさせないコツ

参加者が静まり返っているイベントに参加したことが何度かあります。登壇者も話しにくいし、質問も出にくいし、全体的に盛り上がりに欠けたまま終わっていく。

せっかくたくさんの人を集めても、そこでコミュニケーションを生み出さなければ意味がありません。有意義なイベントにするために、ファシリテーターやモデレーターは、どんな工夫をすればいいのでしょうか?

最近そういった質問が続いたので、すぐできるカンタンなコツを紹介します。これらのコツは数人の座談会から数千人規模のカンファレンスまで有効なので、参考にしてみてください。

どれもホントに些細なことですが、大きな効果があります。


1.椅子は視線が自然に交わる配置にしよう

椅子を学校の教室のようにすべて正面に向けて配置すると、目線が交わらないためちょっとした会話のキッカケがつかみにくい。だから、テーブルを置けるなら4~6人くらいの島を作ったり、椅子の角度をランダムにすることで、隣に座った人同士が会話を始めやすくしておくとよいです。

イベント開始前の空気を、椅子の配置を工夫するだけで温めることができるので、やっておいて損はありません。もし椅子が固定されている場合はこれ以外の2以降のコツを活用してください。

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2.BGMをかけておこう

BGMがないとき、参加者は声を出すのをためらうことがあります。それが無音に拍車をかけて、誰も声を出せない空間になっていきます。そんな重苦しい空気で始めるのは非常に難しいので、BGMをかけておくことでちょっとした会話が生まれやすくしておくのがオススメです。

ゆったりとした音楽よりは、ビートのハッキリした音楽のほうがコミュニケーションが生まれやすい気がしています。

お気に入りの曲を探してかけておくとファシリテーターの気分もアガるのでオススメです。そういった曲がなければとりあえずYoutubeなどでライブ配信されているBGMを流しておけばOK


3.名札をつけてもらおう

名札があれば、その名札をキッカケに会話が生まれることがあります。名前もわからないと、やっぱり話しかけにくいものです。

名刺ホルダーでもいいですが、名刺は文字が小さいので、その場で大きな文字で書いてもらうのがいいでしょう。

ホルダーを用意するのもめんどくさい場合は、名札ラベルを使うといいでしょう。持ち運びもラクですよ。わたしはこれを使ってます。


4.自己紹介の時間を取ろう

せっかく共通の関心で集まっているので、近くの参加者3人くらいで目配せしてグループを組んで、自己紹介してもらいましょう。ひとり1,2分くらいでいいと思います。

自己紹介に不慣れな参加者もいると思うので、自己紹介の形式も指定するといいでしょう。たとえば、名前と活動(仕事や学業など)とこのイベントに来た理由を話してもらうカタチの自己紹介をわたしはよくやってもらいます。

こうして声を出す時間を取っておくと「この空間は声を出してもいい」ということを参加者が理解してくれるので、リアクションや質問が増えやすくなります。

アイスブレイクにも兼ねてイベント冒頭にやると効果的です。

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5.感想シェアする時間を取ろう

イベントの途中で「質問ありますか?」というときに、シーンと静まり返ってなかなか手が挙がらないときがあります。これは、質問するのに気後れしていたり、質問のカタチに言語化できていなかったりと、いろいろな原因が考えられます。

そこで、「質問ありますか?」と聞く前に、近くの参加者3人くらいで目配せしてグループを組んで、それまでの感想をシェアしてもらいましょう。

この感想シェアで自分の学びや質問したいことの言語化ができるので、その後の質問も出やすくなります。

さらに、「感想シェアしながら質問したいことをグループで1つ以上決めてください」というふうに伝えれば、必ず質問が出てきますし、その質問は一定数の人が聞きたい内容のはずなので、有意義な質問タイムになるでしょう。

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コツ以前のこと

イベントでシーンとさせないコツを書いてみました。これらのコツはもちろん場を成立させるために使いこなしたいところではありますが、それ以前にイベントのコンテンツやそこでの体験をより良いものにするために、事前の設計が重要です。

その設計について考え抜いたあとで、当日はこれらのコツを使うなら、場の意義はより大きくなると思います。ご活用ください!

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