「逆マウンティング」にご用心
マウンティングとは逆に自分を卑下して相手にマウンティングを取らせてしまう「逆マウンティング」を見かけることがありました。
マウンティングと同様、逆マウンティングも人との距離を生んでしまうようで、そのことについて考えてみました。
では始めます!
人間は言葉でマウンティングする
最近になって「マウンティング」という言葉が日常会話で使われるようになってきているようです。もともとは動物が群れのなかで自分の優位を示すために馬乗りになる行動を指しています。
人間は動物とは異なり、それを言葉で行います。
相手を下げる、あるいは自分を上げるカタチで、自分の優位性を確保しようとするマウンティングは気持ちの良いものではないので、そういう行為からは距離をとればいいかなと思っています。
自覚的であれ無自覚的であれ、そういう行為と向き合うのは疲れてしまいますから。
逆マウンティング
そんなマウンティングとは逆に、自分を下げる、あるいは相手を上げるカタチで、自分の劣等性を確保しようとする「逆マウンティング」と呼べる行為を見かけたことがあります。
「自分なんてちっぽけなもんなんで」という感じで自分の劣等性を確保することで予防線を張り、自分の言動への責任を逃れようとする態度のように見えました。
「あなた様と違って経験不足で的はずれなことを言ってしまいます」
「あなた様と違って未熟なのでうまくできないのを許してください」
のような発言をイメージしてください。
この逆マウンティングはコミュニケーション上の戦略なんだとは思いますが、その態度によって「相手にマウンティングを取らせる」ことになります。
人と人とを引き離す「上下の関係」
これは、対等な目線で話がしたい人からすると、非常にやりづらい。
立ち話がしたいのに突然、膝をついて下から見上げる目線を向けられるような感覚です。話しづらいからやめてほしいw
だから、逆マウンティングも、相手が取りたくもないマウンティングを取らせてしまう点で、マウンティングと同様に人との距離を生んでしまう。
意図していない場合も多いと思いますが、自分を上げるにしろ下げるにしろ、上下の関係をコミュニケーションに持ち込むことは避けたほうが良いと思います。それは、人と人とを引き離してしまう。
経験不足を理由に逆マウンティングで責任を放棄するのではなくて、逆に経験不足を補おうと背伸びをするくらいでちょうどいいのだと思います。
できる限り対等な目線に立とうとするほうが、人と人の距離を近づけてくれますから。
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