純粋理性批判7
ようやく全巻読み終えた。
長い旅が終わったような気分。
読んでなにかを学んだのだろうか。それはわからないが、読んでよかったとは思う。
我々人間は、目の前に見えている現実を、現実だと思っているが、それはそれぞれの人間が作り出したものだ。
その時の気分によって世界は印象を変えるが、カントが言っているのはそういうことではないのだろう。なかなか難しい。
とにかく、その世界で我々はどう生きたらいいのか、という問いを発する。
カントがたどりついた答えは道徳的に生きることで人は幸福になれる、というものだった。ただし、幸福を目的としてはならない、と。幸福を目的にすると、幸福にはなれない。正しく生きよ、というのがカントの答えなのかもしれない。
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