見出し画像

おっさんノスタルジーの罠にハマるな

有料記事だったので冒頭のみだったが、毎日新聞の中村文則さんの記事を読み、昨日の尾中香尚里さんのダイヤモンドオンラインの記事を読み、何となく朧気にこれまで思っていたこと言葉にできそうな気がする。
ワタシ達、今、昭和のおっさんノスタルジー社会に生きてるんだなって。
散々テレビ報道された自民党総裁選よりもBSやオンラインで見た立憲民主党代表選の方が全然おもしろかった😺
記者から投げられる質問は決まって
・ウィングをどこに拡げるのか?
・野党連携の今後は?共産党は?
と共産党との距離感のことばかりだ。衆院選は【惨敗】だった。共産党と組んだせいだと一生懸命刷り込もうと。
でも直後から私は
「1ミリも負けた気がしねぇ😾✨」
と言っていた通り、小選挙区では9議席増やした上に31選挙区で1万票差で競った。野党連携は成功したってことだ。この31議席を全部取れていたら127議席で自民党単独過半数割れを達成していた。そもそも自民党も14議席減らしてるからね。惨敗じゃない。
さて、代表選4候補は一生懸命刷り込もうと躍起になるメディアに対し
「野党連携は功を奏した」
と全員が言う。拍子抜けしただろうね。競り負けたのは異口同音に地力(立憲民主党自体のボトムの組織力)が弱かったと言い、そのために
泉「立憲民主党はいいものを沢山持っている。だから見せ方を変える」
逢坂「とにかく地元を歩く歩く、聞く聞く。徹底的にドブ板」
小川「対話と熱量。対話を重ねて熱量に惹きこんでいく」
西村「ブレない。これまで通りで素敵だから理念も政策も何にも変える必要はない」
と全く同じ考え方で多角的にそれぞれの戦術を語った。それはどれかと言うわけでなく同時進行できる。
と、言うわけで代表選が立憲民主党がこれまでの枝野福山体制の4年間の戦略が全く間違っていなかったことをニューリーダー4人が確認し、次のステップに移るための建設的な作戦会議になっちゃったわけだ。
そんなわけで泉代表、逢坂代表代行、西村幹事長、小川政調会長と言う盤石の執行部発足✨
いやー、面白いね。
「負けた(負けてねぇけど)のは、共産党のせい」
と必死で刷り込もうとしたメディアの皆さまのサブリミナル質問のせいで最強の執行部ができちゃいました
先に言っていた4人の指針通り、泉さんはマスに対しての戦術があるので代表という役割分担は良かった。広報の顔になる。
共産党との連携に対しての言葉もとてもクレバーだ。
立憲民主党はまだ地力が弱い。この4年間、私はいつもランチェスター戦略第二法則と言っていた。すなわち弱者の戦いである。自民党も共産党も地力が備わって長年となるので第一法則で戦うことに慣れているのだろう。
泉さんは弱いことを知っている。
なので
「協定は白紙です」
とマスの攻撃をかわしたのだ。何かと言えば物量で負ける空中戦で戦わない戦術なのである。
主戦場は逢坂小川組に任せて自分と西村幹事長は鉄面皮でマスの場所ではかわし続けるだろう。ブレない西村幹事長は攻撃を受け止めながら全く内部方針に影響を与えない。鉄壁である。
主戦場は地方である。大手のマスメディアが中央で戦わない泉さんや西村さんを追っている間に逢坂小川組は地方を歩く歩く聞く聞く対話する。同時多発的なゲリラ戦の始まりである。ベトナム戦争で小国がアメリカと言う大国を敗走させた戦略が今から始まる。


昭和のおおっさんメディアが昭和である所以は代表選も代表選後の質問にも表れている。
「共産党は…」
1989年にベルリンの壁が崩れ、共産主義、すなわち全体主義による計画経済は不成功に終わった。それは情報統制が技術的に追いつかなかったからである。
それは資本主義の勝ちでなくリベラルの勝利だった。
っさんメディアは未だに第一戦略だ。
敢えてリベラルと言う言葉を使ったが、最近、口を酸っぱくして言っている通り、リベラルの対義語は保守ではない。
昨日、関西ローカルで「リベラル⇔保守」というフリップを出し、野村修也氏がご丁寧に国家観について
「自民党と公明党と言う民主主義を守る勢力と共産党は違う」
とおっさん観を出した
野村氏の言葉で私の中のもやもやが決定的にそれは昭和のおっさんのまだウィンドウズにもなっていないOSのアップデート遅れだと歯車が嚙み合った。カチンと音がしたくらい腑に落ちた。
リベラルと保守は軸が違うとこれまで何度も言ってきた。それで私が思っているリベラルと保守の軸、すなわち


革新(計画経済)⇔保守(社会的共通資本)⇔改革(新自由主義)☜主に経済の方針軸

リベラル(立憲主義、民主主義、自由主義)⇔パターナル(人治主義、権威主義、全体主義、専制主義、独裁主義)☜思想軸


を定義して、リベラル⇔保守と言う言葉を使う人に問いを投げ返していた。


どの位置ですか?

スライド1


残念ながら答えが返ってきたことはない。もっとふわふわした皆が何となく思っているイメージで語っている。そして、そのイメージはおっさんは前述の1989年以前の経済軸でのソビエト共産党が縦軸の情報統制(パターナル)ができずにベルリンの壁崩壊を招いたイメージであり、若年層は市場原理主義の資本主義すなわち新自由主義が行き詰まった極端に経済の自由化を許した社会に対する諦観である。若年層の感覚はリーマンショック後の失業率の高さかも。
今、現実の政府の国家方針を冷静に見ていれば、より経済(市場)に自由を与えて国民にデジタルな統制を加えるためのパターナルな政策を執っている
ちょっと政治学と経済学に寄り過ぎて熱量はあるけど何を言っているか分からないおがじゅん的になったね。逢坂さんの言葉を借りればw
分り易く私の頭の中を図で示すとこんな感じ。

スライド2

これは枝野さんの枝野ビジョンと大井赤亥さんの「現代日本政治史」を読んでもらうと分かり易いと思う。


つまり、自公維はより経済(市場)に自由を与える(新自由主義)ために国民生活に制限を加える(パターナル=非民主主義)と経済が成長して国民にその果実が回ると言う考え方。
立憲民主党は逆に市場ではなく国民の自由な発想(イノベーション=成長)を助けるためにこれまで国民の共助に助けられていた部分を公助にして
資本主義経済の脆弱性を補うことによりより資本主義経済を発展させる考え方。
共産党は一部国民に制限を大きくしてより公助の部分を大きくして国民全員が公平に豊かさを分かち合う考え方。これまで制限を加えられていた低所得者により自由をという考え方。れいわもこの考え方のより革新よりだね。


ざっくりと見ると軸の中で分れる部分は実は思想的な

リベラル
vs.
パターナル

とになる。


(長いなぁ…ごめんね。私も自分の整理のために6:30に書き始めて今9:30だよ。3時間も書いてる。もうここまで読んでる人居ないよね。私のための整理にお付き合い頂いて申し訳ない)


おっさんは昭和から平成の30年の間にアップデートができていないと言うのは平成の30年間により新自由主義に舵を切って失敗したことを軸を間違えてアップデートできていないってこと。そして、象徴として軸でなく相対的に共産党を見てるんだけど、その共産党がよりパターナル→リベラルに、そして革新→保守に動いてきたのね。


多分、こういうことを言ってるから立憲の支持者は理屈っぽい、エリートだと言われるんだけど、いや、その通り。これをそのまんま街角で訴えていたら多分、全く受け入れられないと思うよ。承知の上で自分の軸をしっかりと書きながらしっかり認識しただけ。これは訴えることじゃない。

これは4年間、枝野が党内に浸透させるために党内に訴えてきたことなのよ。

皆が共通理念をしっかり持ったことをこの代表選で確認して、逢坂がひたすら歩いて聞いて地域課題をしっかり認識した上で小川ー逢坂が地域政策に落とし込み、熱っぽく小川が語ります。
そして、枝野も福山も党に居るわけで、ブレそうな時に戻れる。

今後、大事なことは立憲の支持者はおっさんメディアに惑わされないこと。アップデートしていないメディアの攻撃は泉代表と西村幹事長がのらりひょんとかわします。実働部隊は逢坂ー小川のゲリラ隊です。


立憲は変わってないよ😺

パワーアップしただけ💕

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?