外交スタンス

2020年11月13日の記事である。

 立憲民主党はアメリカ民主党とも親交がある。旧立憲民主党時代にも結党後初の外遊にアメリカを選び、民主党上院議員のバーニー・サンダース氏とも会談し、合流新党となっても民主党下院議員と会談も持っている。

 徴用工訴訟の韓国最高裁の判決があった時の旧立憲民主党の福山会見での党統一見解としてのコメント(2018年11月6日)。

 記者から、韓国の元徴用工をめぐる訴訟で韓国最高裁は日本企業に賠償を命じる判決をした問題について問われると、「日韓請求権協定によって国家間の取り決めがあったという中で、韓国の最高裁が今回のような判決を出したことは非常に残念。韓国政府も実はこの事情についてはよく理解しているはずですので、苦慮していると思いますし、韓国政府については冷静な対応を求めたい」と今回の判決についての考えを述べ、「一方で戦前の問題として反省をしなければいけないこともあると思いますが、そのことも含めて国家間の取り決めがあったと理解している」と語りました。

 野党第一党として政権選択のもうひとつの選択肢として立憲民主党が掲げる外交姿勢である。

 過去は過去として日本人は反省しなければならない人権蹂躙問題を多々抱えているが、それと未来志向の関係性を話し合うために今、国際ルールで定められている範疇を逸脱して感情論で司法を動かしてはいけないと立憲を冠する政党はそこは卑屈にならずに毅然と対応していると思っている。

 そのスタンスを理解しているから冒頭に示している通り、韓国議員団も11月13日に立憲民主党を表敬訪問しているのだと考えている。

 これは現政権の外交スタンスと同じだろうか?私は明らかに違うと思う。

 2018年11月6日の福山会見で既に立憲民主党はスタンスを示しており、改めてそのスタンスを示しているのが今回の泉政調会長のtweetだったと理解している。それで韓国から何か抗議が来ているだろうか?いや、現在、抗議している支持者よりも2020年11月13日に立憲民主党に表敬訪問している韓国議員団の方が理解を示している。

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