2023年4月14日の朝日新聞より

森村泰昌さん 個展のあとは「アート・シマツ」(大西若人)


〈名画の登場人物に扮する作風で知られる美術家の森村泰昌さんが、自身の個展で使われた大量のカーテン生地を再利用するプロジェクトを進めている。(…)〉
〈(森村泰昌)「(…)いいことをしていると、それで自己満足に陥ってしまう可能性がある。美術表現としては、そこは慎重に考えないと」。だから、SDG'sといった言葉も使わない。「今のはやりの言葉は一切使わない。それとは違うストーリーを見いだすのがアートなんですね」〉
 とても響いた。美術だけではない、短歌を含む文学、ひいては芸術全般、表現に関わること全てに言えることだろう。既存のストーリーに乗っかって共感や感動を目指すのではなく、違うストーリーを見いだす。約束されたパターンとは違う物差しを自分で見つけ出すことだと取った。

2023.4.15. Twitterより編集再掲