2022年8月2日~11日の読売新聞より
「鉄道150年」文化を運ぶ
〈日本初の鉄道が開業して、今年で150年を迎える。〉
このシリーズ、とても面白かった。当たり前のようにある鉄道が少しも当たり前でない存在なのだと気づく。日本の近代は鉄道とともにあったのだと痛感する。
第1回「文明開化民衆の夢乗せて」(多可政史)
第2回「初詣始まり 温泉は行楽地に」(清岡央)
第3回「東京駅 近代国家への意気」(多可政史)
第4回「歌劇、野球、百貨店 私鉄型郊外開発」(山本慶史)
第5回「美術・工芸 海外誘客に一役」(森田睦、竹内和佳子)
第6回「原爆、終戦 走り続けた」(武田裕芸)
特に印象的だったのは第2回と第6回。湯治の場であった温泉が観光地になったのも鉄道あればこそ、という第2回。被爆し焼け野原になった長崎を走る列車の写真に衝撃を受けた第6回。関西の郊外が私鉄によって開発されたという第4回も実感がある。秋の続編が楽しみだ。
2022.8.20.Twitterより編集再掲