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ドイツに来て「また学びたい」と思うわけ

こんにちは!だいぶご無沙汰の更新になってしまいました、、気がつけば4月になり、日本では新年度がスタートしましたね!もうすぐ年号が変わるなんて、ドイツにいると全く実感がわかない今日この頃です。笑ドイツのサッカーシーズンはどのリーグも佳境に入って来ており、我らがFC Carl Zeiss Jena は残留争いの正念場となっております。未だに降格圏と厳しい戦いが続いていますが、前節、今節とここに来て2連勝で調子は上向き、まだまだ残留に向けて誰も諦めていません!今回は仕事のこととはちょっと離れて、学業のことについて書こうかなと思います。2月の中旬にドイツでの大学院1学期目が終わり(おかげさまで何とか取った授業は全部単位獲得しました笑)、ついこないだまで春休みで、少しだけゆとりのある生活を送っていました。4月から2学期目が始まったので、また仕事と学業の両立を頑張っています!

ところで、noteを、読んでくださる方の中には「ドイツでやりたい仕事を得たのに、なんでまた、大学院なんて通い始めたのか?」って思われてる方もいるかもしれません。なので、今回はどうしてドイツに来てまた学びたいと思ったのかについて書きたいと思います。

以前書きましたが、ドイツに来た最初の頃は、ドイツでそんな簡単にやりたい仕事が見つかるわけなんかないと思っていたので、まずは語学力をつけて、ケルン体育大学に行こうと思っていました。ただこの時は、ドイツの大学出た方が、ドイツで仕事が見つかりやすくなるだろう、という短絡的で安易な考えでした。ですが、たまたま今働いているFC Carl Zeiss Jena で働けることになって、しばらくは若干満足してしまっていたのもあって、大学で勉強する、なんて気持ちは完全にどこかに行ってしまっていました。その間もドイツ語に関してはまだまだだなと感じるところがあったので、ほぼ独学で続けていました。(後々このコツコツやっていた勉強が大学院に入るときに大きく役に立つとはこの時は知る由もありません笑)

ドイツに来て最初のシーズンも進んでいって充実感を感じながら毎日過ごしていたのですが、年も明けてシーズン終盤に入り始めると、なんだか急に物足りなさを感じ始めました。ドイツでの仕事にも生活にも慣れて来て、気づかないうちに毎日何となく過ごすようになっていたのが原因かもしれません。次のシーズンの事も頭の中にちらつき始めて、「履歴書送りまくる作戦」を一回成功させて味をしめている僕は、今度はブンデスリーガ一部二部の全クラブに履歴書を送る作戦を決行しました。、、、結果は全敗。この時点で、感じていた物足りなさが、「危機感」に変わりました。「このまま、ここで何となく仕事してるだけでは絶対に上のチームには行けない。」ありがたいことに、Jenaに正式に契約してもらい次のシーズンも働くことになりましたが、この危機感は一向に消えることはありません。実はめちゃくちゃ打たれ弱い人間なので、この時点で、自信はボロボロに打ち砕かれ、いつも「やばいやばい、何とかしなきゃ」と毎日思っていました。

一度不安に駆られると、色々考えてしまうタイプなので、「このままこの仕事だけでドイツでやっていけるんだろうか」だとか「もしこの仕事無くしたらどうしよう」だとか、情けないですが悶々と考えてしまいました。そもそも、そんなことドイツに来る前に考えとけやって話なんですけど、あの頃は完全に勢いがそれに勝っちゃってました。次のシーズンここで働くにしても、前のシーズンと同じことをしていたらヤバイと感じでいた時に、たまたまチームのコーチが「大学院行ったりしてみたらええやん。働きながらでもきっと大丈夫やで。」って言ってくれたんです。もう自分の中の不安をかき消すために必死だった僕は、「これしかない!」とJenaの大学院に行くことを決意しました。結果的にまた短絡的な思考やないか!って突っ込まれてしまいそうですが、この決断が今となってはすごく良い決断だったなと思います。

いざ大学院が始まってみると、授業はみんな何言ってるか分からないし、もう全然ついていけない。しかも仕事と大学院の両立は想像をはるかに超える負荷となって、最初の方は「あぁ、とんでもないところに足を踏み入れてしまった、、」と思っていました。それでも踏ん張れたのは、「学ぶことが思ったよりおもしろい」からでした。授業中先生がドイツ語で何言っているかサッパリなので、仕事の後に、自分で予習復習は絶対必要でした。授業内容について自分で色々調べていると、おもしろくて、もっと深く調べてみたり、他のことも調べたくなったりし始めたんです。こんなこと、日本の大学生やってた頃にはありませんでした。笑「これって自分の仕事に活かせるんじゃないかな」とか「後々これを勉強してたらこんなことできそうだな」とか自分の中で新たな可能性を見ることができるようにもなりました。ドイツの大学院に通って、「学ぶ」ことが「不安をかき消すためのツール」から「自分の可能性を広げるツール」に変わり始めました。これが、僕がドイツで「学ぶ」理由です。

もちろんドイツの大学院を出たからといって、何こ将来が保障されるわけでもないので、自分の中の不安は完全に取りきれたわけではないですし、大学院に行ってるからと言って、自分に自信がついたわけではないですが、今は、純粋にこの「自分の可能性を広げる作業」をすごくおもしろいと感じています!これは仕事と大学院を両立しているからこそ感じることなのかもしれません。来シーズンのことは全く決まってないので、これからもこの両立が続くかわかりませんが、とりあえず今は「働けて、学べる」貴重な期間を大事に過ごしたいと思います。いつか振り返った時に、今やっていることに自信を持てるように、好きなことを全力で頑張りたいと思います!

今日はこの辺で、Tschüss 👋

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