ステージに立つということ

「ステージに立つと人が変わるね」
「スイッチってあるの?」
と、よく言われます。


SSISのステージを目の前にして、
バンドでボーカルやってて良かった…
本当にそう思いました。
ライブで場数踏んでて本当に助かった。

自分はマイペースなんだな~と改めて実感したし、
大丈夫、これでOK、ライブ前の感じでいい、と思えました。



ボーカルとしての孤独。
プレゼンターとしての孤独。


ボーカルはバンドの顔。

私は歌が下手です。
中学生のとき、音痴だと気付かされて、悔しくて一生懸命練習しました。
今でも音を外すことはたくさんあるけど、音を外したことに気付けるくらいにはなりました。

歌が上手ではない私がセンターで最後の曲まで歌い通すために心がけていること。

◇ひたすら聴く・歌う
◇仲間の存在を感じる
◇楽曲に乗せる想い



◇ひたすら聴く・歌う

当たり前のことですが、練習。
原曲を聴き込む。演奏する。歌う。
録音したものを聴いて研究・改善。
自分のクセを活かす。

練習は本番だと思って。
本番は練習だと思って。

私の場合は、前々日くらいまでが勝負かなと思っています。

前々日までには人前で歌っても恥ずかしくないくらいに練習しておきたい。

あとの2日間でやるのは、主にイメージトレーニング。
ステージに立っている素敵なかっこいい自分をイメージすること。
最後に、ありがとうございました!と笑顔で言い切った自分を想像すること。



◇仲間の存在を感じる

やっぱり一人では心細いものです。

今まで輪になって一緒に練習してきたメンバーと、一緒のステージに立って、本番は同じ方向、お客さんの方を向いて演奏をします。

横や後ろや斜め後ろから、仲間の気配や動きを感じながら歌います。

あ、今すごいノリノリだなぁ。とか
今日ちょっと調子出てないかも。とか
耳でメンバーを感じながら歌っています。

お互いに支え合いながら、ライブの一時を一緒に過ごすんです。

みんなの演奏に乗っかれるように、そして聴いてくれている人に何かを届けられたらいいなという気持ちで。

ドラムとベースが支えてくれて、ギターやキーボードが綺麗に色付けしてくれたところに、ボーカルの声を乗せる。



◇楽曲に乗せる想い

私は歌が上手ではないからこそ、絶対に歌詞を見ないと決めています。

オリジナル曲は持っていないので、他人の楽曲を演奏させていただくわけですが、
その楽曲を作った人の気持ちを自分なりに解釈して、自分の思いに変換して自分の言葉にして歌っているつもりです。

私には歌の技術はないですが、言葉に気持ちを、想いを乗せて届けることはできる。
私にはこれしかないんです。


そして本番では、自分の世界に入り込むように心がけています。
わざわざ心がけなくても自然と入れる人は入れると思うんですが(羨ましい…)、私は人の顔色を伺ってしまったり人の気持ちに影響されやすかったりするので、意識して集中して気持ちを入れるようにしています。

お客さんの顔を見ながら、でもその空気に飲み込まれたり流されたりするのではなくて、自分たちが届けたい歌やギターや想いに集中しながら。

私のバンドで大事にしていることは、まず自分たちがこの場を楽しむこと。
自分たちが楽しめなければ、お客さんにも楽しんでもらえないと思っています。

そしてそして、
ステージに上がるまでは自分が一番下手くそだと思ってひたすら努力すること。
ステージに上がってるときは自分が一番かっこいいと思うこと。




プレゼンでステージに立つのは一人。

でもステージ袖やあの会場内には、半年間一緒に過ごした仲間がいました。
その気配を感じながら。一人じゃない。


ドラムやベースのように支えてくれた、INTILAQはじめスタッフや先輩の皆さん。

ギターやキーボードのようにステージと会場を彩ってくれた、司会の方や受付、会場設営、証明、音響などなど、関わってくださった皆さん。

そしてそして、11名の大好きな仲間。




なんだか偉そうに書いたけど、最近はライブに向けてここまで練習できてないので自戒も込めて。笑

プレゼンの経験は絶対ライブにも活きると思っています。



全員に、もれなく、心から
ありがとうございました!!

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