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原始感覚美術祭2022

随分と日が経ってしまったけど
8月のハイライトは原始感覚美術祭へ行けたこと
その上、公募作家として選ばれたこと、
今でも夢の中の出来事のようで
夢を思い出して記録しておきます

近頃はボーっっと佇む、というような時間って無くないですか?
私も含めみんなスマホの画面を俯きがちに凝視してますよね
加速度的に。。
そんな現代人にこの祭は「原始の感覚」を呼び覚ませ!
とメッセージを発信し続けてくれました

コロナ禍2022年らしくテクノロジーも共存しつつ、演者の動画配信もあり

「千年の森自然学校」と言う山の中で安藤栄作さんの作品
を先ず観に行く

安藤さんの作品

信濃の檜の森に奈良吉野の檜で作った人型を付けた、人型の森!
写真で観て予想してたが実際に現場で体感するのはほんとに桁違いだった
森の中で生きている樹木に安藤さんの人型。
そして「大地の人」と言う斜面に直に据えられた人型の木々。白く浮き出た型の上で
雪雄子さんの舞踏が行われた、

右腕に雪さん


いきなり原始感覚の滝に打たれたような衝撃。。

次に静かに厳かに
始まりのむろ、と言うパフォーマンスも見届けた

むろの中


「今を自然と交わり生きる人々と今に繋いできた先人達へリスペクトを込めて」
何日か前から森で制作された作品達。斧で木を切り倒す手間のかかる仕事。
時間の感覚もサイクルも原始に巻き戻って。


むろの外観


27日は
信濃公堂にて安藤栄作×小出裕章の対談、からスタート
これを聴きたくてここに来た、と言っても過言ではない
元京都大学原子炉実験所助教、の小出さんは3.11以後、反原発のトークイベントを活動的に展開されて私も参加したこともあり、安藤さんは去年、
「京都場」で観た作品が素晴らしくていまだにその時の興奮冷めやらず。
お二人とも
反原発という命題がライフワーク。
10年経てばあの時の事故の事知らない世代も増えてきて
国や東電側は無かったこと、にしたいだろうが
今後も何代もずーっと続く苦難は現存している事実。
のちに歴史に残る貴重な対談になるのでは、と思った。

そして祭の幕開けに相応しい4名の演者の舞と奏

小鼓  久田舜一郎 
舞踏  雪雄子
舞踏  角 正之
舞  佐藤啓
鼓や謡は神聖な場にはピタリとハマるというか
この後も続く演者が自然と対話していて美しかった。

雪さんの舞

28日の本祭はBlogに書いたのでそちらを参照ください。
アカラ、という名義で篠田栞の謡をサンプラーで流し、
実験躰ムダイ、佐藤啓、Kana Kittyと
3名の即興の名手に踊ってもらえたこと。
私本人は魚のお面を被っていたので「てっきり男性だと思った」
とのお声があちこちで続出。
ジェンダーを超越できてw感慨ひとしおです。

木崎湖とSAKKOさん

会場の信濃公堂(信濃木崎夏季大学)はとても美しい日本家屋の建物で皆さんが大切に思う学びの場所なのだと実感。この宿舎に泊まれて
集うアーティスト達と懇親できたのも嬉しい収穫でした
美しい人たちと場所の魂に触れた4日間、祭を終えて夜
木崎湖で水沈めの儀の帰り道に見上げた満点の星空が忘れ難い景色でした


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