絵描きとして

まず始めに、文章を書くことは苦手なので色々と拙く読みにくいものになると思います。御容赦ください。

私にとって絵を描く事とは、魂を磨り減らす手段であり、やり場のない感情のたった一つの表現技法です。人生は全然上手くいってないほうで、時々全て投げ出してしまいたくなります。そんなどす黒い感情に呑まれた時の逃げ道がペンを走らせる事だと思っています。

絵描きとは何なのだろうか？誰もが見向きすらしない、売れなきゃ意味がない、神絵師だとか言う造語やフォロワー数だとか、そんなものに踊らされて腐る…なんて。そんなのは絵描きではない。誰のために描くのか、そんなの最初から最後まで自分のためだけであるとわかっているでしょう。評価がいらないとは言わない、しかし、自己顕示欲を満たす為だけのツールとして絵を描いているのであれば、程なくして筆を折ることになるでしょうね。

絵を描くことは簡単に止められる。でも、命を焦がしてまで握ったペンを、完成させた絵をこんな下らない自分の人生の道連れにしたくないのです。そこそこ長く生きてきた人生の中で、唯一輝きを放ってくれたのが自分の絵でした。だから絵を描くことを止めてしまってはいけない、ずっとそう思って生きています。多分これからもそう。

世界にたった一人でも、私の絵を楽しみにしてくれている、感動してくれる、そんな方へ。本当にありがとうございます。

残りの人生を少しでも笑っていられるように、私は命を焦がしながら、手が止まるまで絵を描き続けていきます。