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めんどくさがりも悪いことばかりじゃない

めんどくさがりオリンピックがあったら、メダル確定圏内のわたし。あれもこれもめんどくさい。たまに人間やっているのも、めんどくさい。そんなわたしが、結婚して子供を産んでしまった。どちらも大変にめんどくさい。結婚する前も、子供を産む前も、誰もめんどくさいとは言わなかった。他の人には、めんどくさいことじゃないのかもしれない。

日本人同士の結婚でもめんどくさいのに、結婚相手はドイツ人だった。国際結婚は、まず書類がめんどくさい。まず、作文提出あるの知ってる?どうやって出会ってどのように恋をし、結婚に至ったかを書かなくちゃならない。嘘みたいな本当の話。写真も添えて。ビザや永住権の不正取得、所謂、偽造結婚を防ぐためらしい。

あほくさ。
役所もいちいち読んでないやろ!

作文なんてどうにでも書けるし、意味なくないか?と思ったが、そこは決まりなので従った。日本人同士の結婚なら、役所に行って終わりだが、ドイツ人と結婚すると、ドイツの役所と日本の役所に行かなければならない。1つでもめんどくさいのに、2倍の手間がかかる。しかもドイツの役所は、イライラする。担当者がバケーションなので、2週間後にもう一度来てくださいとかもある。

いや、仕事せぇよ。
バケーション行くのはいいけど、代わりを立てとけよ。
仮にも公務員だろうが!!

なんて意見は通用しない。大人しく2週間後に、もう一度訪ねていくしかないのだ。イラッ
ドイツにいると、このバケーション2週間によく振り回される。

わたしは、ドイツに2年弱しか住まなかったが、永住するならビザを定期的に更新する必要がある。あの、いつバケーションに出かけるかわからない役所に行かねばならぬのだ。その点、日本は優秀だ。どこの役所に行っても、大変丁寧に教えてもらえるし、誰かが休みでも、誰かが役目を担っている。日本に帰れてよかった。あの役所と一生付き合うなんて、わたしには無理だ。

子供は、更にめんどくさい。最初は死にそうで怖いし、途中からは勉強も入ってくる。ホルモンで反抗期もあるし、状態が常に不安定で、心身ともに急激に成長する。こっちは既に心身ともに出来上がってるので、子供の変化に対応するのは、ひどく疲れる。めんどくさいからという理由で、放って置けないし、私の性格上、外注も無理。めんどくさいと思いながら、数々の事をこなしていくのだから、わたしって本当に偉いと思う(ぶたないで)

そんなめんどくさがりにも良いところはある。それは、何に対しても執着というものがないのだ。物事にハマりはするが、長続きはしない。一見よろしくないようだが、これはいい事だと思っている。執着というのは、それを元に、怒りや悲しみのような負の気持ちに支配されがちだからである。何かが手に入らない時、めんどくさがりは諦めも早いのだ。世の中は、諦めたら負けみたいなこともあるが、早々に諦めた方がいいこともある。執着によりドロドロした気持ちになるぐらいなら、諦めてサッパリした方が勝ちである。鬱々考えるのが、めんどくさい。思い詰めて考えるのも、めんどくさい。ま、どうにかなるわ。なるようになる。ケセラセラとなる方がいい。

ここまで書いて、はたと気付いた。若い頃は、そうめんどくさかったこともなかった。もしかしてこれは年のせいですか?

ねぇ!!
年なの?!

いやいや、年齢重ねてる人でもわたしみたいのばっかりじゃない。とすると、なんなんだ!?

考えるのめんどくさいので、今日はこの辺で。

(逃)


※イラストお借りしました。atsukamakun01さん、ありがとうございます。

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