見出し画像

映画『水曜日が消えた』

久しぶりに映画館で映画を見た。妻が予告を見てかなり気に入っていたこの作品も、上映が延期になっていたが先週から公開になった。

映画館は席を1つ空けて座るかたちで再開している。カップルで行って隣に相手がいないのは、ちょっと寂しいだろうけど。隣に人がいない状態で映画を観られるのは、快適だ。

この映画も集中して、リラックスした状態で観ることができた。久しぶりに映画館での観賞だったのを差し引いても面白かった。

凝った設定で前知識がないと分かりにくいかと思ったけど、冒頭の生活を丁寧に説明するシーンで色違いの付箋で連絡するところ(これがエンドロールの楽しい展開に繋がる)でずっと入れた。

曜日毎で使う歯ブラシ、タオル、椅子、コップ全てがいる違いで、日記的な報告書の記載方法もきちんと区別が付くようになっている。

本当に良く出来ているなあ、と思った。曜日によって朝と夕方に流れる音楽が違うとか、とにかくきちんとしてて感心した。

主人公は7人になるのだけれど、火曜日に絞って描写しているのも分かりやすい。登場人物も少なく、話も絞られているので複雑な設定で陥りがちな説明過多になっていない。

車のミラーに鳥が映るシーンも効果的に使われていて、鳥が何羽映るかというので物語のステータスが明確に分かる。

本当に最後まで楽しく見られた映画だった。最終的に全曜日の中村倫也がきちんと見られるのもありがたい。

原作小説があったら読みたいな、と思ってたら映画オリジナルだった。監督・脚本・VFX吉野耕平となっている、次の作品も楽しみだ。

冒頭に上映が延期になったからなのか、中村倫也が映画のキューを振るシーンが追加されている。そこでの話によると、映画撮影は昨年の5月だったそうだ。

早めに新作が見られると嬉しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?