ともさん

金融系システムエンジニア、漫画を毎日読み、ビジネス本、小説を年中読み。映画を月に何度か…

ともさん

金融系システムエンジニア、漫画を毎日読み、ビジネス本、小説を年中読み。映画を月に何度か見て、年に何度か旅行に行く。週一でジムに行き、年に何度かフットサルをやる。

最近の記事

映画『水曜日が消えた』

久しぶりに映画館で映画を見た。妻が予告を見てかなり気に入っていたこの作品も、上映が延期になっていたが先週から公開になった。 映画館は席を1つ空けて座るかたちで再開している。カップルで行って隣に相手がいないのは、ちょっと寂しいだろうけど。隣に人がいない状態で映画を観られるのは、快適だ。 この映画も集中して、リラックスした状態で観ることができた。久しぶりに映画館での観賞だったのを差し引いても面白かった。 凝った設定で前知識がないと分かりにくいかと思ったけど、冒頭の生活を丁寧

    • マンガ『ANGEL VOICE』

      1巻の表紙でヤンキー風サッカー部員が号泣している。この理由が分かるのは全40巻に渡るこのマンガでも、後半になる。 それほど作者覚悟の連載だったのだろう。古谷野孝雄は前作の『GO ANd GO』でも30巻、高校野球を描き切ったが、今作は高校サッカーだ。 沢山出てくる部員達の設定を考えるのが好きらしく、部員達の隠れエピソードがコミックスのおまけで読める。 長期連載のスポーツマンガは、すべてそうだがチーム全員のキャラクターがしっかりとしていて、さらにライバル高校の設定まで作り

      • マンガ『金魚屋古書店』

        連載誌のikkiが休刊してどうなったのかな、と思っていたら月末に出る17巻で完結するとのこと。 いい年してこんなにマンガばかり読んでいて大丈夫なんだろうか、と考えたときに出会った作品だ。 マンガを好きで良いんだよ、その時に読みたいマンガを読むのが人生を豊かにしてくれるよ。そんな気持ちにさせてくれて、マンガに時間とお金を費やす日々に納得したのが良い思い出だ。 芳崎せいむ、本当に素敵なお店を作ってくれて感謝しかないです。人生に迷ったときに、地下のダンジョンで目を瞑って触った

        • マンガ『僕と君との大切なこと』

          講談社漫画賞で好評だったので、大人買いした。完結してたとは思ってなかったので、終わってしまって悲しかった。 ろびこ、漫画家として認識なかったのだけど、『となりの怪物くん』の人だった。 初回からヒロインが主人公に告白したのに、1巻読み終わったら、ずっと駅のベンチで話をしているだけ。むしろ、2巻で学校移ってビックリした。 とにかくマンガがうまい、セリフもコマ割りも良くできている。他の作品も読みたくなってしまう。 主人公の東くんも好きだ。文系硬派風コジラせ男子、これは好きに

        映画『水曜日が消えた』

          マンガ「将棋の渡辺くん」

          渡辺竜王のマンガということで、前から気になっていたのだけど、好きなことだけする生活があまりにも魅力的だったので購入した。 将棋マンガは、「月下の棋士」も「3月のライオン」も厳しい世界として描かれているし、完全実力性の実際に厳しい世界なのだけど。 渡辺竜王の欲望のまま生きる姿と、それを絶妙な距離で見守る作者である奥さんがキャラとしてとても好感が持てる。

          マンガ「将棋の渡辺くん」

          マンガ『死がふたりを分かつまで』

          『スプリガン』と同じく、たかしげ宙原作、作画はDOBLE-Sだ。こちらも時代の変化で色あせない。といってもまだ連載完了して5年しか経っていないけど。 盲目の剣士といえば、座頭市始め、画期的な設定ではないのだけど。剣の求道者が現代でどう生きて行くのか、傭兵として『ジーザス』(キャラクター名でもあり、作品名でもある)と絡めることによって面白みがグッと増している。 何よりこのマンガはSFアクションなのだ。スプリガンの世界とは繋がらないが、面白さは負けていない。 主人公がとにか

          マンガ『死がふたりを分かつまで』

          マンガ『舟を編む』

          小説も映画も好きだから、マンガももちろん好きだ。雲田はるこが上下巻に綺麗にまとめてくれていて、何度でも読める。 辞書編集部という特殊な職場の空気感、映画も良かったけどマンガも素晴らしい。温もりがある場所、こんな所でバイトしたかったなと思う。 自分も合宿に参加して、辞書作成の手伝いができていたらと、読むたびに思う。辞書など重いから随分持っていない、調べるのもスマホかPCを使う。 だからこそ10年以上かけて作る辞書が素晴らしいと感じる。辞書編纂の仕事が格好良いと感じる。素晴

          マンガ『舟を編む』

          マンガ『D-LIVE』

          映画のようなシーンが沢山ある、映画のスタントマンになる話とかは最高に格好良い。 映画化されるといいなあ、と思うけとこのマンガにインスパイアされたかのような映画が沢山あるから仕方がない。 ACEのエージェント達がとにかく魅力的だ。短編映画のように、主人公が仲間のエージェントと手を組みミッションをこなしていく。 乗り物のアクションシーンが皆川亮二の超絶技巧で描かれていて、クライマックスではページを止めて魅入ってしまう。 いつまでも続きを読んでいたくなるのだけど、ストーリー

          マンガ『D-LIVE』

          マンガ『天上天下』

          最初に読み始めたのは学生の頃なので、もう20年くらい前の連載なのか。完結が2010年なので連載も長かったのか、単行本だけ読んでいると時間の感覚がズレるなあ。 連載当初と終わりの方だと、全く別のマンガに見える。とにかく絵が上手くなって、表現力が上がって行く感じは連載で読みたかった。 とはいえウルトラジャンプまでは、読めなかったなあ。とにかく作者の趣味趣向を表現するのに、画力が追いついて最後は凄いことになっている。 最初から好きだったキャラである高柳弟が、最後まで活躍するか

          マンガ『天上天下』

          マンガ『四月は君の嘘』

          キャラクター達が生きている、と感じるのは何故だろう。このマンガを読んで、何度も彼らに会いに行く。 新川直司は、キャラクターの描き方が上手い。そんなに沢山の書き分けは無理だろうと思ったら、『さよなら私のグラマー』でライバルチームを含めて何人もの少女を魅力的に描いている。 このマンガでは、サッカーチームよりは主要メンバーが少ないので、1人1人がもっと良く見える。彼らの幼少期からの姿と高校生活を描くことで、性格から音楽にへのスタンス、人物間の想い、くっきりと伝わってくる。 エ

          マンガ『四月は君の嘘』

          マンガ『ワールドトリガー』

          少年ジャンプといえばバトルマンガだ。バトルマンガには、賢い系とおバカ系がある。 葦原大介の前作はノホホンとして味のあるマンガで、もっと続いて欲しかったなあと思っていた。ただ、次にこんな面白いマンガ描くのなら、良い決断ですと言うしかない。 賢い系バトルマンガは『HUNTER×HUNTER』を思い浮かべてもらうと良い。勝敗にも強くなるにも理屈があり、読者が納得できる。死んだ人間が理由もなく生き返らない。 冨樫先生が描いてくれないから、この作品が賢い系のトップになっていたら、

          マンガ『ワールドトリガー』

          映画『ソード・オブ・デスティニー』

          なんか『グリーンディスティニー』っぼい名前だな、と思ったらNetflixが作った続編だった。 前作からの出演はミシェル・ヨーで今回は許嫁役としてドニー・イェンが追加になった。後情報で調べたんだけど、撮影前はかなり盛り上がっていたようだ。 何しろ前作はアカデミー賞に何部門かノミネートされてたし、映像とアクションも美しかった。その続編なので当然ノリノリで見ますよね。 でも4年前の作品で今まで知らなかったということは、評判があまりよろしくなかったんでしょう。映画見ながら、ネッ

          映画『ソード・オブ・デスティニー』

          マンガ『ヒミズ』

          古谷実といえば『行け!稲中卓球部』なので、世代的には普通に読んでいるはずなんだけど。何故か今まで1冊も読んでいなかった。 何故か読んでいないと意識していたら、読まないルールにいつの間にか自分でしていたらしい。考えてみると、自分はそういう所があるな。 今回読んだキッカケは映画を見たからだ。園子温監督作品を今年に入ってちょこちょこ見ていて、映画版をついに見た。 調べててみると、マンガと映画だと大幅に改編されているそうだ。ということでマンガを読んだのだけれど、台詞はかなり忠実

          マンガ『ヒミズ』

          マンガ『スバル』

          曽田正人は天才を描く、このマンガではバレリーナだ。バレリーナになる以外の人生がなかった、少女の話だ。 ワールドカップの得点王になる奴って、どんな人間だと思う?という質問の答えは、人生で1度も俺はワールドカップの得点王にはなれないかも、と思わなかった人間だ。 これは他の作品でのセリフだけど、このマンガの主人公も、バレリーナになれないなんて一度も考えない。ただ自分の踊りを見た人間にどんな影響を与えられるか、だけを考える。 発想が違うからホンモノって、全然違うよなと思わされる

          マンガ『スバル』

          小説『ヤマンタカ』

          久しぶりに夢枕獏の小説を読んだ。相変わらず、面白い。これはもの凄い小説だぜ、という昔ほどギラギラした感じはしないけど、やっぱり読んで良かった。 最初に作者の小説を読んだのは中学生で、『闇狩り師』だったと思う。リズムが良くて一気に読んでしまった。シリーズものも沢山読んだ、格闘技好きになったのは間違いなくこの人の影響だ。 登山、釣り、将棋、格闘技、マンガ、小説の後書きに書かれている趣味の数々、いつ書いているんだというくらいあちこち出かけているのに、ドンドン出版されるもの凄い小

          小説『ヤマンタカ』

          マンガ『マエストロ』

          さそうあきら、が好きだ。大好きだったヤングサンデーで読んでいたのが、『愛がいそがしい』だった。 不思議なテイストで、学生だったので今まで読んでいた少年マンガとの違いが新鮮に感じた。そういえば、あのマンガも音楽の話があり、指揮者が出てきていた。 その後に映画化もされた『神童』も大好きで、このマンガと出会ったのは、TSUTAYAのレンタルコーナーだった。今回、電子版のセットを買って読み直した。 音がシーンにいつも湿気がある感じがする、楽器には良くないのだろうけど。それが読ん

          マンガ『マエストロ』