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マンガ『舟を編む』

小説も映画も好きだから、マンガももちろん好きだ。雲田はるこが上下巻に綺麗にまとめてくれていて、何度でも読める。

辞書編集部という特殊な職場の空気感、映画も良かったけどマンガも素晴らしい。温もりがある場所、こんな所でバイトしたかったなと思う。

自分も合宿に参加して、辞書作成の手伝いができていたらと、読むたびに思う。辞書など重いから随分持っていない、調べるのもスマホかPCを使う。

だからこそ10年以上かけて作る辞書が素晴らしいと感じる。辞書編纂の仕事が格好良いと感じる。素晴らしい世界だな、本当に。

2巻できちんと登場人物を描いて、愛おしさを持たせる。原作を知っているからなのだろうか、やはりマンガが面白いのだと思う。

辞書の話なので、異常に文字が多く出てくるのだが背景や擬音のようにマンガに溶け込んで無理なく読める。

さすが落語の世界を描き切った作者だ。言葉を扱う話というので、通じるものもある。

本当は上下2巻ではなくて、もっともっと読ませて欲しかったなあ。でもきっちり話が終わっているんだよなぁ、お見事です。

小説もまた読んでしまおうかな。

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