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30歳以上年上の「友だち」


高一15歳の時、美味しいなあと思った喫茶店があった。

それから15年近く、引っ越しても結婚しても、時々行ってたけど、ある時行くと閉店になっていて驚いた…

一言伝えたくて、ここのお店がとても美味しくて好きだったので、とても残念だけど、今までありがとうございますという内容と、住所、名前ををメモして鍵のかかったドアに挟んでおくと、「多分、あのお客さんだと思いますが」と、私の特徴と、ビルのオーナーの都合で突然店をやめなければならなくなったこと、長い間ご愛顧ありがとうございましたという内容の、マスターからのお便りが届いた。

私はマスターと、あまり話したことがなかった。マスターは、人に高圧的なところ、見下したところがなく、私にいろいろ聞いてくることもなかったし、自分のことも話さないし、それがとても居心地良かった。

コーヒーも料理もとても美味しいし、安い!
ある時、「ここのスパゲティ、どうしてこんなに美味しいんですか?」と聞いたことがある。
マスターは「えっ!嬉しいなあ」とびっくりして、「うーん‥アルデンテって、日本人には合わないと思うんだよね。ちょっと柔かいくらいが、美味しいと思う」と仰って、私には目から鱗だった。

本場の外国で修行したとか、素人にはできない高い技術というのも、それはそれですごいことだけど、「これはこういうものだ」じゃなく、マスターのメニューは、どれも「自分はこれが美味しいと思う」という、シンプルでちょっとした工夫に統一されていると思った。

「こんなに頑張ってますよ!」というドヤ感じゃなく、「誰にでもできるよ、何も難しくないよ」というさり気ない凝り方が、この美味しさに表れていると思った。

時々、友達を連れていくことがあったけど、「えっ!ここのコーヒー美味しい」と、皆必ず言った。
食事も、パンやスパゲティは勿論、「こんな美味しいサラダ付いているの初めて」と驚く人が多かった。
「サラダまでついてますよ」と言うためのスカスカのサラダじゃなく、かぼちゃやゆで卵などの入った、とても食べ応えのあるサラダが付いていた。

私はこのマスターにならって、パスタを茹でる時に、一緒に卵やじゃがいもなどを茹でて、手間を減らして美味しさを増やしている。

マスターとはそれから、年賀状で簡単なやり取りを続けてきた。「スタバなども普及して、コーヒーは身近になったけど、マスターのお店の味には出会ったことないし、高いし、マスターのとこの器も好きでした」など、簡単ながら話は尽きない。

マスターは、もう80歳を過ぎて、しかし薬一つ飲まない、無病息災のお元気でいらっしゃる!すごーい!!!
お店行ってた時は、そこまで年が離れていると思わなかった。戦争の体験者なんだなぁ‥

私は、群れる、つるむが苦手なので、学校のクラスなどで、大人数に溶け込むのがうまい人間にはなれないけど、最近、「簡単に言ってしまうと、たくさんの友だちがいる人より、『多様な』友だちがいる人のほうが幸せだということです。」という言葉を見つけて、なんか腑に落ちた。群れるのが上手い人間の方が、孤独には弱く不幸感が高いという。

私は、マスターのことを勝手に「友だち」だと思わせてもらってます。

最近、「龍が如く・維新」(リメイクされてないやつ)のゲーム実況者さんの動画を見終わった。龍が如くメンバーによる、幕末、新撰組。

うわ〜!峯義孝の土方歳三は、スラムダンクの三井、「若者のすべて」のロッコ(アランドロン)‥ 合ってるな〜✨なんて美しい

柏木さんの井上源三郎はハマり過ぎる。やっぱりかっこいいなあぁ〜
失礼な言い方かもしれないけど、刀傷まで美しい‥
パンチパーマで冷麺がっついてた柏木さんも好きだけど、お年を召すほどにかっこいい‥

現代(?)の柏木さんのお店、「サバイバー」がたまらなく好き❤️

現実には存在しない、柏木修という渋いマスターも、勝手にファン、友だちだと思わせてもらいます❤️
友に決まりなんかない!



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