本を読むことについて

 ちょっとした自分語り。

 文字が読めるようになるのは、私は早いほうだったと思う。漢字も覚えるのが早かったので、小学校の漢字の勉強は基本的に復習であった。もっともうろ覚えの字も多かったので意味ある復習ではあったが。そのため小学校のときの読書量は多かった。図書室からの年間借り出し冊数が校内1位になった年もあったと記憶している。

 しかしなぜか中学校と高校ではほとんど図書室に足を運ばなくなってしまった。友達と教室で喋っているほうが楽しかったのだろうか。昼休みに何をしていたのか覚えていない。とはいえ本を読むこと自体が苦手になったわけではなかったし、全く本を読まなくなったわけではない。むしろこの頃からインターネット、特にWikipediaを読むことが多くなった気がする。

 大学は図書施設が充実したところに行くことができたが、利用スタンスは基本的に課題やレポートなど必要ができたら行くという感じで、それ以外で足を運ぶことは2年生くらいまでは多くなかった。図書室で勉強する人も多かったが、自分は人がいるところで勉強するのは性に合わなかったので、授業と授業の間の時間が空いてしまった時に少し時間をつぶすだけだった。ただ、図書室にあまり行かないとは言っても本は嫌いではないので、勉強しに行っても本を手に取ってしまって課題が進まないこともあった。

 大学生活も後半になると必要に応じて図書室に足を運ぶ機会も多くなった。読みたい本が開架にない時もあり、閉架書庫に潜ることも多かった。ほとんど誰も来ない薄暗い書庫で本を探すのは、そこそこ楽しかった。探検のように関係ないところも歩き回って、こんな本も図書館にあるんだなあなどと思った。卒業のために忙しくてあまり関係のない本を読んでいる暇はなかったが。

 高校までは友人にあまり本を読む人も多くなかったが、大学ではしばしば何冊も図書館から本を借りている人が身近に何人もいた。もちろん必要のないときは本は読まないという人も結構いたが。自分はTwitterを始めたこともあり、読書よりそちらを見る時間が多かったような気もする。

 就職してからは、大学時代のように毎日図書館の近くに行くということはなくなり、本を読む機会もめっきり減ってしまった。可処分時間の減少に伴い、やりたいことでも優先順位の低いものは無期限後回しになりがちであり、読書もその中に入ってしまった。正直ゲームしてるほうが楽しい。

 最近の買っても読むかわからない状況では、本を買うのも躊躇ってしまう。積んでおけばいつかは読むだろうか。

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