九条林檎様について語ろう。

吸血鬼と人間のハイブリッドティーンエイジャー、九条林檎様について語ろう。
「謙虚」で「勤勉」で「優秀」で「寛大」な吸血鬼について。

なお、冒頭から「九条林檎様」と書いていながら、以降の文中はほぼ敬称略となることをご了承頂きたい。


九条林檎は上位存在である。
人間よりも上位の存在であり、人間は血を吸うための食糧、「ディナー」であるというスタンスをとっている。
誤解されがちだが「ディナー」はファンの総称ではない。

九条林檎は領主である。
他人に頼られることはあっても頼ることはない。
配信方法などを教えることもあり、他の九条家などから「アップルサポートセンター」とまで呼ばれるほど。
「上位存在なんでも相談室」として悩みに答えることもある。
他人に頼ることを知らないし、理想の領主像から離れるようなことはしない。
また、領民に負担をかけないように普段はギフトの上限を設ける、平等に扱うなどしている。
いつでも好きなだけギフトを投げさせ、貢献ランキング上位を優遇して内部でも競わせたほうがポイントは当然伸びるというのに。
「我々はディナーです。見返りは求めません」という標語は、見返りは求めない意思確認である。

九条林檎は強者である。
「バーチャル蠱毒」と言われたオーディションでの姿や、配信来場者数、イベント順位など、実際のところ強い。


さて、ここまでの内容について、これくらい知っていると思われる方も多いだろう。
なんだ、ただ褒め称えてるだけかと思われるかもしれない。
では、上記は九条林檎様の「魔界の西の九条家」の側面、「吸血鬼」の血の側面だとしたら、「人間界」での側面、「人間」の血の側面はどうだろうか。


九条林檎は上位存在ではない。
やや強引だが、オーディション極のトップ画像では右端、紹介順も五番目である。
並びについて深い意味を持たせるとは他のメンバーはどうなんだとややこしくなるので避けるが、少なくとも九条林檎は「正統派アイドル」という立ち位置に置かれていない。

九条林檎は領主ではない。
人間界での富も名声も持っていない。
生活のために日々働いている。
仕事と配信で一日が終わる。
動画を作成する時間が取れないとよく言っているが、自分を磨く時間を取れないことも時折嘆いている。

九条林檎は強者ではない。
朝の配信などで愚痴を零すことはあるが、弱音を吐くことは滅多にない。
本心についても「なかなか思いを口に出すことはない」と言っている。
滅多にないが、まったくなかったわけではない。
「楽曲提供イベント」の期間中に概念配信者「桃子」の口から語られた言葉がある。
桃子は「SHOWROOMの女性配信者として居そうな概念存在(特定人物ではない)」の物真似として登場したが、興味深いのは他の「タグー」という使い魔や「九条蜜柑」という妹とは異なり、「人間」であるということ。
桃子に語らせると心が痛くなってくるらしいのだが、九条家とは何の関係もないが九条林檎を見ている存在として、5/18の配信では「本心」「内面」「過去」を語っている。
このときの桃子は九条林檎の「人間」の側面の象徴であったし、語られた内容は、視聴している側の心に刺さる内容を語っていた。

※語られた内容自体は掲載しません。このとき語られた言葉を知りたい、という熱量を持つ方は探してみて頂きたい。


吸血鬼と人間のハイブリッドティーンエイジャー、九条林檎。
誇り高い九条家の吸血鬼としての強い生き様に垣間見える、人間としての弱さ。
今回、こうして九条林檎様について書き残そうと思ったのは、それがとても魅力的に感じた「今」の感情を残そうと思ったからだ。


九条林檎は変化している。
「バーチャル蠱毒」の頃の九条林檎が良かったという声もあれば、最近の九条林檎を見てなんか面白くて好きになったという声もある。
これからどう変化していくのかわからない。
その変化が「エモーショナル」なことであると信じよう。


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