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女性の話を聞くときに使っていい言葉 ふたつ目


では本日は、女性の話を聞くときに使っていい言葉その②

ふたつ目の言葉、それは、

「大変だったね」

です。

関西弁なら、

「大変やったなぁ」

になりますね。

「よくがんばったね」

とか

「辛かっただろう」

そんな労いの気持ちを表せる言葉が、どの地方にもあるはずです。

講演に行くと、その土地その土地の

「大変だったね」に該当する言葉を会場の皆さんから教えていただいて、その言葉を使ってくださいねとお伝えしています。


わかって欲しいのは ”今日の頑張りや気持ち”


今まで何度も、パートナーの話を真剣に聞いて真剣に答え、それでも喧嘩になってきた歴史をお持ちの男性は、

「この話になんて返事したら俺は怒られなかったんだ!」と思っておられるはず。

例えば、奥様が子供を病院に連れて行った時の話を聞いているときなど、

けっこう喧嘩成立率が高いと思われます。笑


疲れて帰ってきて、パートナーから、

「今日ね、あの子が熱を出したから病院に連れて行ったのよ。

そしたらすごく混んでてね、2時間も待たされたのよ。

お医者さんも看護婦さんもすごく感じ悪くてね。

それなのに、お医者様に診てもらったの2分よ!!

注射も打ったし薬ももらって飲んだけど、全然よくならないの。

あの医者ヤブなんじゃないの?

看護師だってちゃんと診てなかったわよ!!」

とパートナーが話した時、あなたならなんと答えるでしょう。


多くの男性は、”パートナーの怒りをおさめるためには、正しい説明をして、納得させることが大切”と思っているので、

事実を確認させて、怒る必要がないことを知らせようと次のように言うはずです。

女「今日ね、病院で2時間も待たされたのよ」

男「それはまあ、この時期だから仕方ないだろ。みんな風邪引いたりして混んでるさ」

女 「看護婦さんもお医者さんもすごく感じ悪かったのよ!」

男 「仕方ないだろう。サービス業じゃないんだから。ニコニコしててもおかしいよ」

女「見てもらったのたったの2分」

男「2分てことは絶対ないよ。でも、どんどん見ていかないと次の患者さん待ってるもんだから、時間が短いのは仕方ないだろ」

女「よくならないのよ。絶対あの医者ヤブよ」

男「お前、医者は国家試験をとってやってるんだぞ。ちゃんと診てるに決まってるだろ。そんなこと言うなんて失礼だぞ」


と、ここまでいけばもう、後はお決まりのコースで、

「あなた、全然私の話聞いてくれないのね!もういいわよ!!」

という結末を迎えます。



だからこそ、こんな時には、

「そうか」と大「変だったね」を駆使していただきたいのです。


女「2時間も待たされたのよ!」

男「そうか〜」

女「お医者さんも看護師さんもすごく感じ悪くてね」

男「大変だったなぁ」

女「見てもらったの2分!!」

男「そうかそうか」

女「それでもちっとも良くならないの」

男「そうか、大変だったなぁ」

と、ここまでくればパートナーの心の中に溜まったガスもずいぶん抜けてきています。

頭と心の整理をつけながら、むしゃくしゃした気分もおさまってきています。

女「でもまぁ、そんなにすぐに良くなるわけないわよね。ちょっと様子見て、明日の朝まだ熱があるようだったらもう一度病院に電話してみるわ」

というふうに、これで話が終わるのです。


なぜか、ここまで話すと会場は大爆笑です。

この体験がある男性からすると、

「見に覚えがある」という笑いでしょうし、なかには、

「そんなわけないだろう」という、ちょっとバカバカしくて笑えるという感じもあるかもしれません。

でも、ここで笑いが起こる一番の理由は、

「これで話が終わるのです」

という言葉を聞いて、その言葉が嬉しくて、この一言に喜びを感じて自然と笑ってしまったという感じ。


ときどき、男性にとって一番嬉しい瞬間は、女性の話から解放されるときではないかという気がしてきます。笑

女性にとって話を聞いてもらうことがことが無常の喜びであると同時に、男性は女性の話が終わることが無常の喜びとは!

ちょっとおかしく、そして切ない気がしますが、でも、女性が話す理由が、つながりを求めていることや、労いを求めていること、ガス抜きをさせて欲しいという気持ちからだということを理解し始めると、聞いているのが辛くなくなることがあります。

「そうか」「大変だったな」と話を聞いてもらうことで、

辛かった
嫌だった
腹がたった
不安だった
悲しかった
疲れた
よく頑張った

そういう気持ちに寄り添って、よくやったねと背中をさすってもらっているような気持ちになるのです。

女性が求めているのは、まさにこの気持ちなのです。

でも、それは何も女性に限ったことではありませんよね。

子供の頃、学校であった嫌なことを親に話したら、

「あなたも悪かったんでしょう」

「いつもそういうことしてるからよ」

「今度からはもっと気をつけなさいね」

などと言われて、

「全然俺の気持ちわかってくれない」

と思ったことがあるはずです。

会社の上司や部下という関係でも同じことが起こっているはず。

相手をよくしないといけないと思うと、どうしてもアドバイスが出てしまいますよね。

正論を言えば話に決着がつくと思って、今まで幾多の失敗を重ねて来られた男性の皆様は、

「早くこの話終わらせてくれ〜」

と思えば思うほど、

「それは違う」

「そんなわけないだろう」

「もっとこうしたらよかったんだ」

「そんなつもりでその人は言ってるんじゃないだろう」

と言う言葉をぐっとこらえて、これからは是非、

「そうかそうか、大変だったな」攻撃で、できるだけ早くパートナーのガス抜き話を終わらせ、ゆっくりとテレビを見ながらビールを飲んでいただきたいと思います。笑

取り扱い上の注意としては、使ってはいけない場面を見極めること。

自分がパートナーにひどいこと(約束を破ったり浮気をしたり)をしたときには、「そうかそうか、大変だったな」は厳禁です。

「あなたのせいでしょ!!!」

と逆鱗に触れること必至ですので。」笑

喧嘩が絶えないと言う場合には、緊急にご使用をお勧めします。


次回は3つ目の言葉です。お楽しみに!


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