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76:「死は終わりではない」を読んで - <死後の振り返り>について

発行所 きこ出版
著者 エリック・メドフス、 エリーサ・メドフス
訳者 峰岸計羽

今回、紹介する本は少し変わっています。

著者が「自殺者」なのです。

しかも、自殺した後に「自分の体験」を書いた本です。


嘘のような本になります。


実際には、チャネラーが間に入って「自殺者」の言葉を伝えています。

そういう本なので、この本を信じるかどうかは読んだ人に任されることになります。

内容が内容なので初めから受け付けない人もいると思いますが、受け付けない人は読む必要がないのでしょう💦

自分は、この本を読んで内容の面白さに驚いてしまいました。

死んだ後の世界について、かなり詳細に語られています。

自殺を行ってから、起きたことも時系列にしたがって語られます。

そして、死んだ後の世界の仕組みについても語られます。

その内容が面白いです。

詳細については、興味がある人に読んでもらうことにして紹介したいと思います。

最初に、この本の背景を簡単に紹介します。

双極性障害を持った20歳の青年が、自ら頭を銃で撃ち亡くなりました。

その青年自身の回想録として、みずからの言葉で語った内容になっています。

この本の中で沢山のことが語られているのですが、紹介として一つだけ書いてみます。

「善悪の判断を行わず事実をありのままに見る。」と言う内容になるでしょうか?


これは、人生の振り返りを行った時の話になります。

どういうことかと言うと、死んだ後に「生まれてから死ぬまでの全ての体験を再度体験した」らしいのです。

どこで聞いた思い出せないけれど、「死ぬ瞬快に、生きてから死ぬまでの一生が走馬灯のように見える」という話があったことを思い出します。

ここでは、死ぬ瞬間では無くて、それなりに準備ができた時点で体験したようだけど。

その様子を少し引用してみます。

1146/3622

・・・
 自分の人生の一部始終が目の前で繰り広げられたんだ。しかも自分の体験のすべてをもう一度体験するだけじゃない。人生に存在したすべての人が、ぼくの言動や行動に何を感じたかを、目の当たりにしたんだ。
 その人たちの喜び、痛み、落胆、ありとあらゆうる感情をぼくは味わった。
・・・
 振り返ったことで、自分の選択の意味を知ったんだからね。いや、知ろうとしたんじゃない。自然にわかったんだ。
・・・

「死は終わりではない」より

ここを読んで驚いてしまった。

人生の全ての体験を再体験するだけじゃなくて、関係者がその時にどう感じていて、どんな影響をされたかまで全て明らかになるというのだから。

強烈な体験だよね。

閻魔大王に裁かれるわけではなくて、自分で理解するってこと。

「いい」「悪い」じゃなくて、何が起きたかを・・・

ここでは、ざっくりしか書いていないけど、実際にはとても詳しく書いてあってとても参考になる感じ。

自分が生きて行く上で、どういう姿勢で生きていくかを考えさせられる内容でした・・・


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