「1. 廃墟の中の影」(ヨーロッパの神話と多神教に関する考察①)

Reflections On European Mythology And Polytheism : Varg Vikernes

ヨーロッパの神々は、クリスチャンによって非常に不公平に扱われています。
悪意のある場合もあるが、ほとんどの場合キリスト教徒は
ヨーロッパの神々が何であるか、何を表しているのか、あるいは彼らの目的すら理解していません。
彼らは愛と若々しい健康の女神フレイヤを「売春婦」と呼んでいます。
それは彼女が複数恋人を持っていないと理解していないからです。
彼女はただ妻の役割を体現しているだけです。
彼女を売春婦と呼ぶことは、妻を売春婦と呼ぶことと同じくらい愚かなことです。
妻達は多くの異なる男性(彼女たちの夫)と一緒に寝ますが、それぞれの妻は自分の夫とだけ寝るので売春婦ではありません。

フレイヤはこの文脈でまだましですが、貧しいロキについてはキリスト教徒はスカンジナビア神話の「悪魔」であると特定しています。
当然、これらのクリスチャンは他の宗教が実際は、壮大なユダヤ・キリスト教の貧弱で妄想的なコピーではないと理解出来ませんでした。
ヨーロッパの多神教には"悪魔"は存在しない、そしてなぜ悪魔を必要とすらするのか?

クリスチャンがヨーロッパの多神教の記述にはいつでも、ロキはdevilとされ彼の子孫は別のdemonにされる。
同様に、ヘルは人生で犯した罪に対する、永遠の罰と天罰を与える場とされます。
アースガルズは天国の楽園になる。
バルホールはこれらの原始的で野蛮な戦士のための愚かな楽園にされます。
明るいエルフは天使にされます。(ただし、天使〔ギリシャのメッセンジャー〕は実際にはキリスト教以前のものでもあります。彼らは神のメッセンジャーでした)
暗いエルフは小鬼にされ、バルドルはイエス・キリストにされます。などなど。

聖書研究や他のフィルターで正しい判断が出来なくなったクリスチャンは、ヨーロッパの多神教のあらゆる側面を見たり理解したりすることができなくなります!

ヨーロッパの多神教徒として、私はロキが擬人化された空の稲妻であることを知っています。

現代スカンジナビア:Loke
北欧:Loki
原始北欧:Lukan
インドヨーロッパ:Leuke

彼の名前はThe pie root lukに由来します。これは単に稲妻を意味します。

ロキが女神シフの髪を切る方法について話し、そのためにポーに追われていると神話に書いてありクリスチャンは彼が悪者だと思うでしょうが、私は彼が火の神であることを知っています。(火は雷を介して神から人間に渡されます)
彼らは土壌を肥やすために作物を焼き尽くす、焼き畑(ノー、svibruk)の農業技術で使用されます。
彼がそれを行った後、作物の女神シフはさらに美しく金色の髪を育みました。つまり作物を。
これは驚くことではなく、ドワーフ・暗いエルフによって彼女に与えられた、土壌の力です。
ロキが稲妻でありポーが雷鳴の神であると知っているなら、なぜいつも彼がロキを追いかけるかも理解できます。稲妻が見えたら、すぐに雷鳴を聞けます。雷鳴は稲妻を追いかけるからです。

volanzaの、17,18行では、3つの神がいくつかの木材に命を与えたことがわかります。
当然、これはキリスト教徒によってスカンジナビアの創造神話であると解釈されてきましたが、そうではありません。
スタンザは、神々(つまり、神になりすます者)が毎年のラグナロク(我々の大晦日)で冬の精霊の役割を果たした男性と女性を象徴的に復活させる方法について語っています。

この象徴的な戦いの間、フェンリルとして知られている冬の精霊の俳優は(ほとんど)狼の皮を着ています。
そして彼らは神(また単なる神のなりすまし)が彼らの動物の皮をはぎ取り、踏みつけにしたとき彼らは敗北します。
神話では、神のヴィオアールがフェンリル狼の口にブーツを置き、彼を引き裂くと説明しました。
この冬の精霊の俳優は、彼らが死んだふりをした後、神によって犠牲の木に誘われます。
そこは彼らの人間の服を掛けるところです。
そこで彼らは温かい飲み物と食べ物を与えられます。そして彼らは自分の服を着ます(彼らの生命力!)
ーオーディンとHIodurr(トール)とHoenir(フレイヤ)によって。

ラグナロクは毎年開催される毎年恒例のイベントであり、私たちは今でも毎年祝っており、非常によく似た方法でそれを行います。
私たちは焚火を灯しできるだけ多くの音を出すために最善を尽くします。
焚火や松明を灯し、車輪に火をつけ、丘を転がり落ち、火花が至るところに飛んでいくことで、冬の精霊を追い払われ、夏は戻ってきます。等々。

神々は殺されますが、彼らはいつものことように毎年戻ってきますので、これは大したことではありません。
再生、転生ーそれはクリスチャンが理解できないものです。
それは彼らの”救世主”自身が死者からどのように戻ってきたのかを考えると面白かったです。

スカンジナビアには創造神話はありません!
スカンジナビアのクリスチャンは創造神話があることを望んでいました。何故なら彼らは全ての先進宗教が創造神話を持たなければならないという倒錯を持っていたからです。
そして彼らは結局、彼らの先祖が進歩することを望んだ。
彼らは必死にすべてをねじり、向きを変え、ヴォルスパで「創造神話」を見つけました。
しかし私が言ったように、それは創造神話ではなく、ヨーロッパの宗教には創造神話はありません。
何故ならヨーロッパの世界観は、始まりと終わりの線形ではないからです。
時間、宇宙、生命などは全て永遠です。
クリスチャンでない現代人にとっても"ビッグバン"ナンセンスに惑わされているため、これを理解することは難しいでしょう。
ビッグバンは基本的に、ユダヤ・キリスト教の創造神話を正当化しようとする科学宗教の試みにすぎません。

私が傲慢に主張しているように、私の本「古代スカンジナビアの魔術と宗教」の序文で、私たちの神話と宗教についての良い本(少なくとも英語、ドイツ語、スカンジナビア語でない)がないと言った。私たちの神話と宗教について、ある程度保存されているのが人類学者James Frazerの著書「黄金の枝」である。
つまりこれらの本から私たちの神話について知っていることは全て、密なユダヤ教のフィルターを通して見られ、ユダヤ後で解釈されます。キリスト教の光、それは捻じれ歪んでおり、認識できない。
この恐ろしい視点に対する唯一の選択肢は、同様に恐ろしいフェミニストの視点で、これはユダヤ教に劣らず無知です。
そして彼らの唯一の目的はヨーロッパの多神教における女性の力の証拠を見つけることのようです。
貧しいフレイアとほかの女神たちも悪用され、女性に支配された恐ろしく馬鹿げた母系社会(本当の母系社会には全く根拠がありません)の"母なる女神"になります。

私たちはここで迷っています。
私たちが自分の文化について読んだ本は私たちに嘘と誤解を与え、事実を歪め、私たちのヨーロッパの多神教を、ニヒリスト、フェミニスト、その他の誤解を招く個人のためのある種のキリスト教の軽い宗教に変えます。
目の前に古代の花の牧草地が見えますが、喜んで両手を広げてそこに出会うと、つまづき、危険な沼に落ちます。
敵によって、もしくは彼らに惑わされた藁人形の助けによって作られた別の危険な沼。

あなたが読んだ神話についての本を信用しないでください。
キリスト教以前のヨーロッパについて彼らが言うことを信用しないでください。
彼らが言う何事も信用しないでください。
最も重要なことは、これらのユダヤ教と神話について言及している内容について、あなたの気質と心、信念体系と儀式を構築しないことです。

この本では、私たちの祖先の本当の顔とそのルーツであるヨーロッパの古代の熊崇拝を紹介します。

私は頻繁にオーディンを称賛するが、それは彼が”本当の神”だからでも、ヨーロッパのエホバまたはそのような存在だからではありません。
彼は心の神であり、怒りと私たちの精神のインスピレーションです。
彼は私にこれらの文章を書く力を与えます。
もう一度、hail odinn!

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