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余命短いお父さんと、小さな命

午後の時間。
偶然wowowの中に見つけた映画。
『いつかの君にもわかること』
お父さんは30代。
離婚をして、4歳の男の子を育てている。
ところが、
ガンに侵されて。
残り少ない時間の中で、
息子さんを育ててくれる人を探し始める。

中々、
「この方なら」と言う人が現れない。
4歳ながらも、
男の子は、自分なりに理解しようとしている。
「亡くなったら、どうなる?」
そんな絵本を通して、
お父さんが説明をしたりする。
「体は残るけれど、空中にいるよ」
好きなブドウを食べてもいるの?
「ブドウの味の中にいるよ」
日毎に痩せていく。
小さな箱に、大切に秘めたものを入れて。
たくさんの封筒も。
「20歳になったら開けて」
離婚したお母さんとの写真も、
大切に入れて。

そして、数組の方と出会ったけれど。
自分なりに決めた方のところへ、
息子を連れて向かう。

そこで終わった。
実話が元になっているとか。

現実は厳しかったりして。
最後の最後まで、
息子さんの将来を、
蝕まれてゆく体と脳の中で、
父親としての幸せを願って、
奮闘される。
映画だと思っていても、
胸が詰まってしまった...

息子たちに言ってあげたい気がした。
「子どもたちには、あなたが必要だし、
大切な存在であること」
自分だって、
こんな年齢になっても、
「会いたい」と正月を待っている。
30代の時、
突発性の難聴に見舞われたけれど、
必死で子育てをした頃を、
思い出した。
この頃、
結婚を望まない方が増えているとか。
自分の時間がなくなるからとか...
でも、
そんな理由とは違うところで、
教えられることも多い。
かけがえのない存在を、
想像してみて下さいね。
自分も、
不器用なので、
必死だったには違いないけれど。
たくさんの充実した時間を、
与えてくれた息子たちへ。
元気でいて下さい。
そんな気持ちでいる。

ヒヤシンスを植えてみた。
明日は必ず来るし、
来ない季節はないと思えるから。

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