舞台 「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 祈りの柩」観劇感想
配信で舞台を見てみよう第2弾。今回は舞台「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 祈りの柩」を観劇しました。筆者は原作小説読了、アニメ未見です。
神永学「心霊探偵八雲」角川文庫https://promo.kadokawa.co.jp/kaminagamanabu/yakumo/
「心霊探偵八雲」とは?
シリーズ累計、驚異の700万部突破! 超人気スピリチュアル・ミステリー!!赤い左眼を持ち、死者の魂を見ることのできる大学生、斉藤八雲。
ある事件をきっかけに同じ大学に通う小沢晴香と知りあった八雲は、その特異な体質で謎に満ちた怪事件に次々と挑むことに。
自らの力に苦悩しながら、救われぬ魂と向き合っていく八雲。
だが、やがて事件の陰に「両眼の赤い男」の存在が見え隠れするようになる。八雲と謎の男との因縁とは!?
そして晴香を始め、八雲を取り巻く様々な人々との関係の行方は――!?
舞台 「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 祈りの柩」https://www.dmm.com/digital/cinema/-/detail/=/cid=5479yakumo00002/?i3_ref=search&i3_ord=2
あらすじ(DMM商品紹介より) 八雲のもとに、宇都木と名乗る青年が、心霊現象の相談にやってくる。丘の上にある泉で幽霊を目撃してから、友人の女の子が憑依され、歌を歌い続けているという。 一方、刑事の後藤のもとには、かつての相棒であった桐野から、殺害予告を受けているという相談が持ち込まれる。それをきっかけに明らかになる封印された後藤の過去。
そして、教会で起きる密室殺人。幽霊の歌と、後藤の過去は、人々に何をもたらすのか??
観劇感想
久保田秀敏さん演じる八雲が本当に原作の八雲そのものでした。アニメ未見の私にも原作そのものだと思わせるお芝居は本当に素晴らしいですね。
例えば、冒頭で晴香の「やあ」から始まって八雲に事件の解決をお願いし、八雲が「断る」というやりとり。「君はそんなこともわからないのか」「君はトラブルメーカーだな」といった、冷ややかだけど晴香を放っておけない気持ちが少しだけにじみ出ている話し方が本当に原作から抜け出てきたようでした。事件の解決のさなかに八雲がよく言う「確かめたいことがある」もよかったですね。最後に真相を明らかにした後のどこか優しくて寂しい雰囲気まで本当に八雲がいると感じました。
舞台セットがグレー、照明が青で全体的に薄暗く、人と人ならざるものの間をつなぐようなイメージで作品の世界に入りやすかったですね。
観劇済みで原作未読の方にはぜひ原作をお勧めします。舞台は一つの事件を解決して終わりましたが、原作は一つ一つの事件を解決しながら、そこから浮かび上がってくるとある敵と対峙します。既刊は11巻ありますが、基本的には一冊で完結しているのでどこから読んでも面白いと思います。
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