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B o y .

篠崎との病室でのお別れの時、篠崎に「俺が死んだらどうする?」って聞かれて、「自分も、後を追います」と答えたボーイ。

次に起きてきたらマックに代わってて、そのマックも篠崎とのお別れからしばらく起きてこなかった。

次に起きてきたマックは、睡眠薬を多量に飲んで眠っていたが起きてしまった事を語った。

あの頃のマックが話す事には嘘が入り混じっていたから、本当にオーバードーズをしたのか真実はわからないけど、数人にこの話をしてるから本当なんだろうなって個人的には思ってる。

マックもボーイもいつパッと消えてしまってもおかしくない危うさがずっとあった。

そのいつ消えてしまう分からない危うやさや、後を追ってしまいたいくらい苦しいそんな時代もあったことを表現したくて、今回は銃を自身に突きつけるボーイ、多量の空になったヒート(薬の入ったシートのこと)を描いてみた。

下描き↓

ペン入れ+バランス悪いからトリミング↓
(個人的に色塗る前より好き)

今回は色塗りで躓いて
白黒とカラーが暗すぎて2パターンボツに

ボツ×2↓

2パターン塗ってみてから、ボーイの儚さを表現したいなら今回は足し算より引き算かもしれないと思い至った。

透明に消えていくようにボーイは引き算をして色が下に向けて透けていくように、逆に背景はヒートをボスへの気持ちが底に沈んで蓄積するようにだんだん紫色へ、銃(モデルはDesert Eagle)にも紫色を混ぜ込んだ。

ボスとお別れしたあの日、あの頃といえば雪の季節のイメージが強いので雪を散らして完成。

ペンギンの被り物に取り憑いた篠崎がひょっこりマックの前に現れて、ある意味いつでも会える状況になった今、何かが決定的に変わってしまうんじゃないかって正直怖かった。

でも、現れた篠崎はやっぱり変わらず篠崎でどこまでもマックのボスだったし、マックもあれから時を刻んだ今を生きてるマックのままで、自分が好きだったものは何も変わらないんだなって安心した。

もしも、今がどれだけ変わってもあの頃好きだったものは何も変わらないし、あの頃があったからこその今が好き。

まだまだあの頃描きたかったものに全然追いつけてないけど、マイペースに描いていきたいなって思ってる。誰より自分が見たいので。



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