見出し画像

フットワークで遊ぶ

ブレイキン、中年、壮年、初老世代にとっては敷居が高いと思われます。
あんな忙しそうな動き、体操技のような回転技、できっこないよと。
体を浮かすような回転技、根性と気合とめげない気持ちは必要です。

でもブレイキンは高度な回転技だけじゃない。
スタイラーといってフットワークをカッコよく踊るスタイルもあります。
私も最初は諦めていたけど、続けると楽しくなった、という話をします。

きっかけ

30代後半の頃、ダンススタイルという雑誌で
30歳のブレイクダンスチャンピオンになった記事を発見。
「30歳でも優勝するのか」とちょっと衝撃でした。

時は経ち、リアルアキバボーイズの存在を知って
ブレイクダンスってスゴ技で競い合う印象から
ちょっとした小技で楽しんだり表現したりもあるんだなと気づかされ。

DVDやネット上でレクチャー動画も観れるようになり
軽い気持ちでやるものの慣れない動きや形、スタミナから三日坊主。
スーパーチャンプルなどでBboyが普通の音楽に合わせて踊る、
こんなふうになりたいけど、相当な練習量が必要なんだろうな。

それでもダンス層はどんどん広がって、動画上で
初歩のBガールが一生懸命フットワークを練習していたり、
68歳のお爺ちゃんが若者らに交じって頭倒立から前へダイブしたり。
そういうのを観ているうちに気持ちが上向いてきました。

続けていけばそのうち

いろいろ観ていくうちに自分なり指標ができてきました。
「スゴ技や早技ひとつできたところでタダの自慢。
レベルより、きれいに動けることがかっこいいと感じる」
それからは基礎レクチャーを観て足の運び方から注意点まで
理解してトライしました。

あせらず、じっくりと。。
もちろん私はブレイクダンスオンリーではありません。
それでもトレーニングの中で10分くらいはフットワークや
壁倒立など加えていました。
ブレイクダンスそのもの磨くというより、体力つきそうだから
足腰が衰えづらくなりそうだからと健康を名目にしていた感じ。

習慣がつくと、家の中でも毎朝ちょっとの隙間に
トップ、アップ、フロア、チェアのルーティンを入れて
感覚を鈍らせないようにしたり。
長々とじゃなくていい、4エイトで充分。

段々と動きが慣れてきて、あんなにきつかったアップロックや
フロアワークもスムーズになってくる。
ちょっとステップワーク変えたり、腕で遊んだり、
何だかいいかもと自分で気づいてきました。

面白いと思えるようになるまで約2年。
ちょこちょこやってただけなので没頭すれば
こんなに長い期間かからないと思います。

できたところで何のたしにも。
でも、他の人にはできないことがちょっとはできる、
それがストリート系のかっこいいダンスってうれしい。

今ではシルエットを気にしながら
ひとつひとつ確実に踏んでいくことのが「できている」
実感を味わえると思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?