ケンタウロス

愛情を示したり、表現したり
するのっていろいろある。

しばきまくって、怒鳴って
それで
「愛してる」って
言われても、はぁ??って
思う。

思うだけじゃなくて
どんどん積み重なる。


この前、ドライアーで
髪を乾かしながら
ひろしの横に
綱もなく、首輪もないのに
ちょこんとひろしの隣に
座ってるケンタウロスの
姿をした自分が見えた。

ケンタウロスって知ってる?

上半身が人間で
下半身が馬。

あきらかにおかしい姿。
人間でもないし動物でもない。

私の生まれ星座は
射手座。

ケンタウロス。

足がめっちゃ早くて
手先が器用。

狙いをつけたら
弓でバッシバッシ
放っていく。

とにかく手がつけられいない。
ちょっとやそっとでは。

首に縄を巻いて
紐でリードしてついていくような
タイプじゃない。

そんなわたし。

誰もが
「いや。。。おちづは
ちょっと俺には二がおもたすぎる。」と
言わんばかりに
男どもは昔から
引き気味。

彼女にするなら
自分のために尽くしてくれる人がええ。

でもこんなケンタウルスが
人間の隣で
大人しく、縄も繋がれずに
ちょこんといる。

だれが想像できただろうか。

人間の言うことを聞いて
何かあったら我が身を
投げ打つ覚悟。

あるでボディーガード。

誰が想像しただろうか。

私が大好きな海外ドラマの
刑事物があるやけど
最初は荒くれ者の
刑事が
どんどん相手に対して
愛情を持って、
謙虚に思いやりを持って
敬意を払って接せれる
人になっていく。

愛する人がそうだったから。
彼女は優しくて、謙虚で
礼儀を重んじて
愛情深くて
誰にもそういう態度。

優しさに触れて
愛情の表現を
掴んでいく姿を見て
思う。

誰でも、動物でも
ちゃんと向き合って
愛情を表現して
思いやり、感謝と
謙虚さをその人に
かけてやれば
どんな人も
変わっていくんだろうな〜と。

その一人が私。

親が愛情深くなかったか
というたら
そんなことはない。

ええおうちに
ええ親のものに生まれてきて
感謝してる。

でも、お母さんも
お父さんも愛情表現が
クソ下手。

大人になって、親になって
そう分析する。

昔はほんまに
オカンと言い合いが
絶えず
私もオカンも
お互い苦手になってしまった。

そんな親に
今は
「あんた、ほんまに
優しいなった。
ほんまに変わった。
こんなええ子に育って。:って
今言われだした。

42歳やで。

うちのオカンは
陰でわたしのことを
「地雷」って呼んでた。
知っとるで〜。

おとんもオカンが
特にわたしにすごく
優しくなった。

それはわたしが
きっと優しくなったから。

というかみんな
世の中の人みんな
ええ子。

生まれた時みんな
一緒。

愛がなくなる。
感情がなくなるのは
生きていく中で。

だから、みんな
ええ子。

みんな愛情深い。

性格悪い人なんて
最初から生まれへん。

全部、生き方。
どんな人に育てられるか。

わたしは36歳でひろしに
出会った。

こう言う風に愛情って
表現するんやでとは
教えられてない。

でもひろしの愛情表現が
一緒に生きている生活が
「怒り」や「妬み」
「恨み」「後悔」が
一切ない。
微塵もない。

相手を思いやる気持ちだけ。

自分お感情じゃなくて
まず相手の感情を
解く。

きっとわたしは
飛び跳ねてぶっ飛んで
人や物を傷つけて
誰もが捕まえられない
暴れん坊のケンタウロス
だったはず。

そんなケンタウロスが
素直になって
人間ひろしの隣に
自らそばを離れない。

これって
自分で言うのもなんやけど
ごつついこと。

痛みや苦しみや
我慢は愛じゃない。

野良犬とか
親のいない子供たちが
優しさに触れて
愛情深く成長するのと
同じくらい
わたしはひろしと
一緒に人生を生きて
変わって行ってる自分がいる。

そりゃ〜気性ちゅうもんがある
からね。
ぶち〜〜〜〜んって
キレるスピードは
ものごっつい早いけど
最近は速攻元に戻る。

むっちゃムカつく!!って
思っても
わたしがどんなに
ブチ切れて体力使って
精神破壊しても
状況は変わらん。って
ちゃんと思えるようになった。

あ!!!
アナと雪の女王やね。

怒りで氷はどんどん
状況は悪化する。

「愛、愛よ!!!」って
エルサも言うてる。

ひろしは
それをずっとやってる。
いつもリラックス。
にこにこして。
すぐに声をかけれる。
どうしたの?って。
助けようか?
大丈夫?って。

誰にでも手を差し伸べる。
それで、相手の
態度が溶けて
緩んでいく。
そして笑顔になっていくのを
隣でずっと見てきた。

子供たちも含め
私の親も
ひろしには笑顔でしか
いられない。

「それは過去のおちづでしょ。
今じゃないじゃん。」って
スパッと過去と
縁を切らしてくれる。

こんな、人間にもなれなん
動物にもなれない
妖怪でもない
ケンタウロス。

拗ねて当然ちゃ〜
当然よな。

そんなケンタウロスに
ニコニコ笑顔で
寄り添ってくれる
ひろしみたいな存在に
みんながなっていけばいいな。

私の宿命は
これに気づくための
人生。

まだまだ修行は足りん。
すぐに
ぶち!!って
なるもんね〜〜。


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