回り、膝から崩れ落ちる時

寄せては返す波のように、打ってはぶつかり、白波を立て、紋を広げ、やがてはあるべきところ──それも小さな点でなく広大な──へと帰って行く。
営みの様

どうしたら伝わるのか、考えて、考え尽くすことを、感情の不足と捉えることはない。
その原動力は何よりも強い

火を囲んで語らう。
影だけが踊る。
捻れては囁く。
静かにしてはいけない、耳をかたむけては

ただ美しく、美しく。
瞼の裏に映る極彩の幾何学を解いて。
この世に貶めよう。
人の理の中へ。

私はそれをなぞるだけ。


(2021.12.7 一部改編)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?