春夏秋冬 一十二

観測する夢遊性寛容生物が言葉を得た姿。

無題

私が貴方の存在を証明できないように、貴方は私の不在を証明できない。 世界を歪ませることは酷く簡単で、いつか、命もそうあるのだろう。 詩人が嘘を吐けない理由は何かを…

数年前のこの時期である、私がこの家に越して来たのは。築うん十年の古い家で、流しの上の木の戸棚は湿り、淀み、置いたものは腐敗する。扉は重く嘶き、襖はただでさえ狭い…

海とは、そこまで縁の深い間柄にあるようには思わない。生まれ育ったのは海無し県であったし、実際に浸かったことも二度しかない。  初めて海水というものに触れたのは小…

初めましてのご挨拶を自分のお帳面に書きなぐることについて

初めまして。もしくはこんにちは。 春夏秋冬一十二(ひととせちとせ)と申します。 皆様は本日も良い日を過ごしていらっしゃいますか? などという文言を、手に入れたばかり…